元JRA藤田伸二氏「さすがにないわ」後輩騎手の“奇策”に苦言!? 武豊、事実上「降板」の可能性も……「57億円の損失」コントレイルは本当に“期待ハズレ”だった?【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
様々なGORAKUを心から愛する「GJ」。今週も人気だった競馬記事を、下手の横好きライター「A」と、当サイトの酔いどれデスク「Y」が徒然なるままに振り返ってみた!!
■JRA「57億円の損失」コントレイルは本当に“期待ハズレ”だったのか。「英雄」ディープインパクトらとの比較と、ジャパンC(G1)売上から見る無敗三冠馬の「現在地」
ライター「A」:もうジャパンC(G1)も終わって、すっかり冬ですね。それはそうと、先週のジャパンCで、ついに引退となったコントレイルですが結局、父ディープインパクトのような社会現象を起こすことはできませんでした。ジャパンCの売上が前年比約57億円のダウンということもあって、その人気を疑問視する声もあったそうです。
デスク「Y」:最近、急に寒くなったね。福永祐一騎手も言ってたけど、この馬はほとんど無観客でレースをしてきたこともあって、実際の影響力とか人気が見えにくい存在だったよね。
ライター「A」:確かに、昨年はアーモンドアイと、コントレイルとデアリングタクトの三冠馬3頭が初めて顔を合わせるなど特別なレースでした。売上は2000年以降のジャパンCで最高だったそうです。ちなみに今年のジャパンCの馬券売上約215億円は、過去10年で3番目の好結果だったとか。
デスク「Y」:単純に、馬券売上がコントレイルの人気と直接つながったかは置いといて、少なくとも、それだけの注目度を持っていたということだろうね。ただ、同じ無敗の三冠馬としてディープインパクトのような社会現象を起こせなかったという点は残念だね。
ライター「A」:ディープの時は凄かったですもんね。僕の周りでも「ディープインパクトを見て競馬を始めた」って人が何人もいますよ。
デスク「Y」:結局、本当の意味での歴史的名馬って、そういう影響力を如何に大きく持ってたかってことなんだろうな。
ライター「A」:ディープインパクトとコントレイルの違いは、やはり三冠達成後の成績でしょうか。
デスク「Y」:いや、そこも大きいと思うけど、それ以上にコロナ禍だったことが大きいよ。やっぱり実際に競馬場で観た人のパワーって凄いもん。現地の感動とか熱気がそのままパワーになって、ネットとかでバンバン発信されて注目度が爆発するっていう競馬の強みを活かせなかったのは、コントレイルにとって不幸だったね。
ライター「A」:なるほど。あとは、やはりディープインパクトの主戦が、国民的な知名度を誇る武豊騎手だったことも大きい。
デスク「Y」:それは間違いないね。でも、逆に考えれば、じゃあ「武豊騎手がいなくなったらどうするの?」ってこと。福永騎手はポスト武豊の大本命というか、武豊騎手が引退した後に競馬の顔として、業界を背負っていく存在。その福永騎手が無敗の三冠を達成しても、ディープインパクトと武豊騎手のフィーバーには遠く及ばなかった事実は、JRAにとっても厳しい現実だったと思うよ。
ライター「A」:競馬界にとって、長年の課題ですよね。確かに武豊騎手が引退した後の競馬界って、考えただけでも恐ろしいです。
デスク「Y」:そうそう。プロ野球でもイチローや松井秀喜の後、ちょっと低迷したけど大谷翔平が出てきたじゃん? サッカーでもカズ(三浦知良選手)の後に中田英寿が出てきて、本田圭佑。でも、その後が続いてないから、今ちょっと低迷してるもんね。
ライター「A」:久保建英選手とか、ワールドクラスの選手はいるんですけどね。
デスク「Y」:それを言うなら、福永騎手や川田将雅騎手だって同じだよ。ただ上手い、強いだけじゃダメなんだよね。そこが難しい。オレみたいなユーモアが必要だね(笑)。
ライター「A」:GJの顔がこれかと思うと、ホント恐ろしいわ……。
■元JRA藤田伸二氏「さすがにないわ」ジャパンC(G1)後輩騎手の“奇策”に苦言、コントレイル消して狙った本命は健闘も……。
ライター「A」:次もジャパンCの話題ですが、向正面で見せたキセキの強烈なまくりはスタンドを沸かせました。
デスク「Y」:超スローペースだったし、和田竜二騎手の好判断だったんじゃないかな。ああいう展開は何度見てもドキドキするよね。「おお、行ったあああ」みたいな(笑)。
ライター「A」:キセキのファンの皆さんにも概ね好評だったそうです。ただ、それに「さすがにないわ」と苦言を呈したのが、元JRAの藤田伸二さんでした。
デスク「Y」:またまた~、自分の馬券がハズレたからじゃないの?(笑)
ライター「A」:失礼なことを言わないように(笑)。
デスク「Y」:まあ、藤田さんからすれば、自分のYouTubeで好き勝手喋ってるだけだもんね。あれが面白いんだけど!
ライター「A」:結果だけを見ればキセキは10着に敗れたわけですから、藤田さんの見解は正しいですよ。 でも、じゃあ「普通に競馬してれば何着だったの?」というところには疑問が残りますね。
デスク「Y」:幸い、有馬記念(G1)に続戦するんでしょ? そこでキセキが普通に好走すれば、藤田さんの意見が正しかったってことになる。
ライター「A」:そういうことになりますね。ただ、放送中はほとんどお酒を飲みながらなので、発言にどこまで信憑性があるか……。
デスク「Y」:そこが面白いんだよ! お酒飲みながらでいいから、ウチのインタビュー受けてくれないかなあ。北海道(藤田さんのバー)まで行ってみるか!
ライター「A」:北海道まで行って、公開説教されるだけだと思いますよ……。
■JRA 武豊、事実上「降板」の可能性も……ノーコントロールで大暴走「あの有力馬」が福永祐一騎手と新コンビで暮れのG1出走へ
ライター「A」:11月の東京スポーツ杯2歳S(G2)で武豊騎手が騎乗したアルナシームですが、福永祐一騎手との新コンビで朝日杯フューチュリティS(G1)に向かうことになりました。
デスク「Y」:そして、その福永騎手が香港に遠征するから池添謙一騎手に決まったわけね。
ライター「A」:正確には、朝日杯FSが帰国後の隔離期間と被ってしまう可能性が高まったからですね。それにしても、それでも武豊騎手にお声が掛からないとは。
デスク「Y」:武豊騎手にはアイビーS(L)を勝ったドウデュースがいるからね。ききょうS(OP)を勝ったドーブネもいたし、引く手あまたの武豊騎手としてはお手馬を整理できて、ある意味よかったんじゃないかな。
ライター「A」:確かに武豊騎手としては、いい意味でアルナシームとの縁が切れたことはよかったかもしれません。ここ1年はメイケイエールで散々手を焼きましたからね……。
デスク「Y」:そういえば、あの馬もスプリンターズS(G1)では池添騎手だったなあ。これはあくまで個人的な意見なんだけど、メイケイエールは一度ダートに行ってほしいんだよねえ。
ライター「A」:ダートですか? 父はミッキーアイルも芝馬でしたが、祖父はダート苦手のディープインパクトですよ。
デスク「Y」:ディープ産駒のダート苦手は否定しないけど、ミッキーアイル産駒って実は結構ダートで勝ってんのよ。もしかしたら芝より多いかも。それになんといっても、白毛一族じゃない。
ライター「A」:ああ、そうでしたね。白くないから、すっかり忘れていました(笑)。でも、あの馬の場合って適性うんぬんより、まず気性面の戦いですよね。
デスク「Y」:そうなんだけどね。でも、芝からダートに足元が変わることで、馬の気持ちにも変化というか、気性面にいい影響が出るパターンもあるんだよ。慣れてないから、走ることへの集中力が増すっていうか。
ライター「A」:そんな話、聞いたことあります。では、まず今週のチャンピオンズC(G1)で同世代のソダシの走りに注目ですね。
デスク「Y」:メイケイエールと同じ、芝の実績がある白毛一族という点で興味深いよね。もし好走するようなら、メイケイエール復活のカギになるんじゃないかな。
ライター「A」:すでに重賞を3勝もしていますし、スプリンターズSでも4着と、元々のポテンシャルは世代トップクラスですもんね。来年のフェブラリーS(G1)でソダシとの競演が見られるかもしれません。
デスク「Y」:ソダシの関係者さんが、この下らない話を最後まで読んでくださってたら(笑)。
ライター「A」:ああ、ないですね、絶対。妄想した自分がバカでした(笑)。
さて、今週も毎度バカバカしいお話にお付き合いいただきありがとうございました。『GJ』では今週末に開催される重賞関連の記事も多数掲載しております。お手すきの際にご笑覧いただけたら幸いです。
(構成=編集部)