JRA「2月中旬の復帰を目指します」福永祐一が継続する「武豊超え」の大記録。コントレイル引退後の2022年はターニングポイント?

福永祐一騎手

 26日、福永祐一騎手が関西テレビで放送されている『うまんchu』の人気コーナー「教えて!福永先生」のコーナーに出演。

 今月12日、シャティン競馬場で行われた香港スプリント(G1)でピクシーナイト(牡3歳、栗東・音無秀孝厩舎)に騎乗し、4頭が落馬するというアクシデントに巻き込まれ心配されたが、その姿に多くのファンが安堵したのではないだろうか。

 現在、左鎖骨骨折で療養中ではあるが「派手な落馬事故の割には大丈夫で、2月中旬の復帰を目指します」と前向きなコメントも残してくれた。

 その福永騎手だが、朝日杯FS(G1)を制したことで「JRA平地G1・24レース完全制覇」に注目が集まる武豊騎手を超える、歴代1位の継続している記録がある。

 年間勝利数100勝の連続記録だ。

 2011年と2013年に全国リーディングジョッキーに輝くなど、デビューしてから26年、多くの勝利を積み重ねてきた福永騎手だが、現在2010年から12年連続で年間100勝以上の勝ち鞍を挙げている。

 通算勝利数4319勝(26日現在)で歴代1位の武豊騎手さえ、長期海外遠征の影響もあって年間勝利数100勝の連続記録は9年連続。今年、去年と有馬記念(G1)の公開抽選も行なった、通算勝利数2943勝で2位の岡部幸雄元騎手も年間100勝の連続記録は9年連続と、毎年のように結果を出し続けるということの難しさが分かるのではないだろうか。

 また今年のリーディングを見ても、年間100勝を超えているのはトップの5人だけ。「年間100勝」という記録は、トップジョッキーの証になるはずだ。

 競馬は勝てば勝つほど良い馬が回ってきやすく、また逆も然りと、浮き沈みが激しい勝負の世界。その中で、毎年安定した結果を出し続ける福永騎手。あれだけ勝てないと言われていた日本ダービー(G1)では、ここ4年で3勝と圧倒的な存在感を示しており、ここにきて全盛期を迎えている感すらある。

コントレイル

 今年、無敗三冠に加え通算G1を5勝するなど「ジョッキー人生のすべてを注ぎ込んだ」とコメントするコントレイルが引退。福永騎手にとって、来年は大事な年になるのではないだろうか。

 来年2月中旬復帰予定としっかりと怪我を治してほしいが、1日も早く福永騎手を見たいファンも多いはず。トップジョッキーの証でもある「年間100勝」という記録を来年以降も継続し、これからも競馬界をさらに盛り上げてもらいたい。

(文=長尾りょう)

<著者プロフィール>
 はじめての競馬、ジャパンCで5番人気シュヴァルグランの単勝を当て、競馬にハマる。オルフェーヴルのように強いが、気性が荒く、成績にムラのある馬が大好き。今までで1番忘れられない馬券は、2018年の有馬記念ブラストワンピースの単勝。

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