JRA 44年ぶり「有馬記念の法則」ぶっ壊した!? 自衛隊の歌姫・鶫真衣「誕生日馬券」にサイン派歓喜も、ファンからは阿鼻叫喚……
26日に行われた総決算・有馬記念(G1)は1番人気エフフォーリアが勝って、2番人気クロノジェネシスが3着という本命サイドの決着でした。
中でも頑張ったのが、2着のディープボンド。一時はエフフォーリアを負かそうとする和田竜二ジョッキーの渾身の騎乗もあって、レース後はすぐにトレンド入り。
ただ、5番人気とやや伏兵だったこともあってか、SNSなどでは「この馬のせいでハズレ」「ディープボンドは買ってない」「まさかクロノジェネシスに先着するなんて」といった競馬ファンの阿鼻叫喚もたくさん見受けられました……。
でも、我々「サイン派」のファンにとっては、今年の有馬記念は楽勝でしたよね?
2012年の「今年の漢字」『金』にちなんでゴールドシップが勝ったり、古くはアメリカの同時多発テロがあった時にマンハッタンカフェとアメリカンボスの“アメリカ馬券”で決まったりと、昔からサイン派にとっては腕の見せどころとなっているのが、この有馬記念。
今年も『金』や『大谷翔平』『マツケンサンバ』に、はたまた『ウマ娘』など様々なサイン候補が挙がっていましたが、フタを開けてみれば、なんとシンプル……。
レース直前に国歌独唱を行った「陸上自衛隊の歌姫」こと鶫(つぐみ)真衣さんの誕生日10月5日通りの10番エフフォーリア、5番ディープボンドで決着しているじゃあ~りませんか!
G1がゲストの誕生日で決まったのは、佐々木希さんが来場された2016年のチャンピオンズC(G1)以来かも(もう5年も昔になるのか)。その時は誕生日の2月8日に加えて、28歳の記念日というオマケ付きでした。
ちなみに鶫さんは1987年の10月5日生まれ。10番エフフォーリア、5番ディープボンドに加えて3着の7番クロノジェネシス、4着の9番ステラヴェローチェまでカバーしているんですから、さすが「美しき守人」と絶賛させていただくほかありません。
鶫さんに注目していれば、馬連だけでなく、三連単や三連複まで超簡単だったということになりますね!
また、今年は第66回というゾロ目の有馬記念でしたが、実は……
第55回がヴィクトワールピサ(2番人気)→ブエナビスタ(1番人気)
第44回がグラスワンダー(1番人気)→スペシャルウィーク(2番人気)
第33回オグリキャップ(2番人気)→タマモクロス(1番人気)
第22回テンポイント(1番人気)→トウショウボーイ(2番人気)
と1977年の第22回以降は、すべて1、2番人気がワンツーゴールという堅い決着でした。
今年は残念ながら? 2番人気のクロノジェネシスが3着になってしまいましたが、それだけ2着に割って入ったディープボンドが立派だったということ。和田竜ジョッキーにも惜しみない拍手を送りたいです!
いやあ、ホントに「あと一歩(2着)」が似合う方!(失礼しました)
(文=藤田ハチ子)
<著者プロフィール>
藤田菜七子騎手のデビューと同時期に編集部デビュー。2日遅れだったことで「ハチ子」と命名される。以来、渋谷の忠犬ハチ公像にどこか親近感を覚える。法則、オカルト好きでTOCANA愛読者。毎年、日本ダービーで1枠からの流し馬券を買うのが恒例行事。