ゴールドドリームが世界最強アロゲートに挑戦! ドバイWCの日本馬3騎の可能性は
フェブラリーSでG1初制覇を飾ったゴールドドリーム(牡4歳/栗東・平田厩舎)が、ドバイワールドカップ(G1)への参戦を表明した。
当初は予備登録すらしていなかったものの、関係者が協議した結果、挑戦することが決定したという。「スポーツ報知」取材に対し平田師は「2000メートル、コーナー4つや輸送などやってみないと分からないが、4歳の今だから挑戦しないと。今後のためにも経験を積ませたい」と決断した経緯を説明している。
たしかにこれまでゴールドドリームは2000mのレース経験はなし、空輸もこれがはじめてのこととなる。不安材料は揃いすぎているほどだ。だがドバイ行きを決めた背景には、それらを凌駕するほどの実力を同馬が秘めている、そしてこの経験が今後の大きな糧となると判断したということだろう。
またゴールドドリームには、今年のドバイWCで奪わなければならないものがある。それは”新・ダート王”の称号だ。同レースにはゴールドドリームよりひと足早く、昨年JBCクラシックを制したアウォーディー、東京大賞典を制したアポロケンタッキーが挑戦を表明。今年のフェブラリーSはこの2頭が出走を見送っていたため、「主役不在」といわれることも多かった。この2頭をドバイWCで打ち負かし、名実共にこの称号を手にすることができるのかも注目を集める。
だが、本質的に言えば、ゴールドドリームに立ちふさがるのは日本のダートチャンピオンではない。
アメリカ最強馬と呼ばれたカリフォルニアクロームにブリーダーズカップクラシック、ペガサスワールドカップの2レースで勝利し、同馬に引導を渡したアロゲートが出走を表明しているからだ。