【東海S(G2)展望】福永祐一の代打「21歳」団野大成、ついに1番人気濃厚!? JRA重賞57回目で初の重圧に挑む

 23日には中京競馬場で今年最初のダート重賞、東海S(G2)が行われる。来月20日のフェブラリーS(G1)に向けて今年は面白いメンバーがそろいそうだ。

 主役候補の1頭が昨年の当レースを2番人気で制したオーヴェルニュ(牡6歳、栗東・西村真幸厩舎)だろう。

 昨年は東海Sで3連勝を決めると、勢いに乗ってフェブラリーSに臨んだ。ところが大幅に馬体重を減らすなど、体調が万全ではなかったか13着に敗れた。

 巻き返しに成功したのは、一息入れて臨んだ5月の平安S(G3)だった。好位追走から直線先頭に立つと後続をあっという間に突き放す圧巻のパフォーマンス。2着馬に6馬身差をつけ、コースレコードのおまけ付きだった。

 しかし、その後は一転不振に陥ってしまう。帝王賞(G1)、みやこS(G3)、チャンピオンズC(G1)と3戦したが、いずれも着外。その3戦でつけられたタイム差は合計4秒3に上る。近3走で評価は急落中といえそうだが、ここでは1番人気が濃厚か。

 理由は重賞を2勝するなど中京ダートを得意としているからだ。これまで4戦3勝で、唯一の敗戦が前走・チャンピオンズCでの6着だった。

 その前走はレース後に福永祐一騎手が話したように「勝負どころでタイトになってしまった」ことが敗因。「あそこでついて行ければ2着はあった」という福永騎手の言葉通りなら、ここでは頭一つ抜けた存在だろう。

 負傷中の福永騎手に替わって、今回鞍上を務めるのは21歳の団野大成騎手。もし1番人気に支持されれば、通算57回のJRA重賞レース騎乗で初めての経験となる。テン乗りという重圧をはねのけ、オーヴェルニュを2001~02年のハギノハイグレイド以来の連覇に導きたい。

 逆転候補の筆頭が、大井の女傑サルサディオーネ(牝8歳、大井・堀千亜樹厩舎)だろう。

 昨年9月の日本テレビ盃(G2)ではダノンファラオなど中央牡馬勢を相手にせず、逃げ切り勝利を収めた。しかし、続くJBCレディスクラシック(G1)は不得手とされる右回りで10着に大敗。主戦の矢野貴之騎手は「初めての競馬場だからなのか戸惑っていた」と敗因を語った。

 巻き返しを期して臨んだ前走は、船橋のクイーン賞(G3)。トップハンデの56.5kgを背負い、直線でも手応えは残っていたが、ゴール寸前でダイアナブライトに差され2着に敗れた。

 明けて8歳となり、大井移籍後は初となる中央でのレースを迎える。中京は過去4戦して2勝している舞台で、相性は決して悪くない。作戦も逃げの一択だろう。競りかけてくる馬がいなければ、3年5か月ぶりとなる中央での勝利も見えてくる。

 ブルベアイリーデ(牡6歳、栗東・杉山晴紀厩舎)は、これまでリステッド競走を2勝しているが、重賞ではワンパンチ足りないイメージだ。

 ただし、近2走はシリウスS(G3)3着、武蔵野S(G3)4着とダートの一線級相手に善戦。特に前走は直線で外から被せられる厳しい競馬だったが好勝負に持ち込んだ。

 鞍上は3走前のBSN賞(L)以来となるM.デムーロ騎手を予定している。コンビ通算成績は「2-2-1-1」で、複勝率は83.3%と相性は抜群。昨年末から好調をキープしている鞍上の手腕に期待したいところだ。

 昨年10月のシリウスSで重賞初制覇を飾ったサンライズホープ(牡5歳、栗東・羽月友彦厩舎)は、前走チャンピオンズCの15着大敗から巻き返しを期す。その前走は自己最高馬体重を大きく上回る太め残りが敗因か。絞って出てくれば2走前の再現があってもおかしくない。

 前走ベテルギウスS(L)を逃げ切ったアイオライト(牡5歳、美浦・武藤善則厩舎)は、父ローレルゲレイロ譲りの逃げ足でサルサディオーネとハナ争いを演じるか。

 この他には昨年のユニコーンS(G3)覇者スマッシャー(牡4歳、栗東・吉岡辰弥厩舎)、嵌まれば一発がある白毛のハヤヤッコ(牡6歳、美浦・国枝栄厩舎)、芝重賞3勝を誇り、8歳にして初のダート挑戦となるカデナ(牡8歳、栗東・中竹和也厩舎)なども虎視眈々と上位をうかがう。

 春のダート王決定戦、フェブラリーSにつながる重要な一戦を制するのは果たしてどの馬か。東海Sの発走は23日15時35分を予定している。

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