JRA 「相手が悪かったかな」武豊も脱帽した怪物ダート馬がまたも登場!? 馬主は「2週連続」大物引き当てる強運の持ち主

池添謙一騎手

 22日、中京競馬場で行われた3Rの新馬戦は、池添謙一騎手の1番人気ブリッツファング(牡3歳、栗東・大久保龍志厩舎)が優勝。1分54秒4の好タイムで、単勝1.7倍の圧倒的な支持に応えた。

 14頭立てで行われたダート1800mのレース。まずまずのスタートを決めたブリッツファングは、好位3、4番手からの競馬。1000m通過が1分3秒8と新馬戦らしいゆったりしたペースを楽に追走し脚を溜めると、抜群の手応えで直線へ。前の馬をアッサリ交わして先頭に立つと、そこからは後続を離す一方。最後は2着馬に7馬身差をつける完勝で、デビュー戦を白星で飾った。

「管理する大久保師が『今いる3歳の中では1番動きがいい』と、絶賛していたホッコータルマエ産駒でしたが、噂に違わない強さでした。2着馬の鞍上の武豊騎手も『相手が悪かったかな』と、その強さに脱帽していましたね。

後続をグングン突き放した直線は、左手前のまま走っていました。手前を替える器用さも備われば、更に良くなりそうです。これからの伸びしろに期待ですね」(競馬記者)

 鞍上の池添騎手は「まだ手前の替え方がぎこちなくて、コーナーを逆手前で走ってしまいました」と、手前に関して反省点を挙げていた。しかし、続けて「直線に向くと凄くいい反応。これからが本当に楽しみ」と、本馬へ大きな期待を寄せているようだ。

 レースを観戦したファンもSNSや掲示板で「G1を狙える」「芝を走っているようなキレ味だった」と、新馬勝ちのホッコータルマエ産駒を絶賛している。

「ブリッツファングの馬主は高知県で建設業をされている西森功氏ですが、先週のチャプリ(牝3歳、美浦・高木登厩舎)に続いて2週連続の新馬勝ちです。

JBCレディスクラシック(G1)を制したホワイトフーガの娘であるチャプリは、母譲りの能力で5馬身差の快勝。2頭とも直線の脚さばきが軽快で、上のクラスでも活躍を予感させる素晴らしい内容でした。

今年は何かとダートの怪物候補が誕生していますが、西森氏の2頭は道中控えた上で圧勝していますから、その中でも有力な候補に入るんじゃないでしょうか」(別の記者)

 順調にいけば6月の関東オークス(G2)をチャプリが、7月のジャパンダートダービー(G1)をブリッツファングが、それぞれ挑戦する馬主冥利に尽きる春が来るかもしれない。そんな青写真を描きたくなる2頭のデビュー戦だった。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……

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