「ええ歳なんやから派手なポーズは見苦しい」元JRA藤田伸二氏「ガン無視」から一転、根岸S(G3)岩田康誠に苦言も…ファンから賛否で最後はブチギレ?
30日、東京競馬場で行われた根岸S(G3)は、6番人気テイエムサウスダン(牡5歳、栗東・飯田雄三厩舎)が勝利。交流重賞4勝の実力馬が中央3度目の重賞挑戦で初制覇を果たした。
これまで先行して押し切るパターンで勝利を重ねてきたテイエムサウスダンだが、この日は好発を決めたにもかかわらず、ちょうど中団に構え末脚を温存した。
抜群の手応えで4コーナーを迎え、直線外に持ち出されるとグングン加速。先行勢を飲み込むと、そのまま先頭でゴールインした。鞍上の岩田康誠騎手はゴールを待たずして勝利を確信。右手を大きく前に突き出すガッツポーズをつくる会心の勝利だった。
「岩田康騎手はこれが区切りのJRA通算1700勝目でした。(ガッツポーズは)もちろんその喜びもあったと思いますが、やはり昨年3月からコンビを組んできたテイエムサウスダンを中央の重賞勝利に導けたことが嬉しかったのではないでしょうか。
ただ、レース後のインタビューでは笑顔は見られませんでした。むしろインタビュアーから、『悲願を達成した心境』を聞かれた際に、『悲願ではないです。これからの馬なんで』と話していました。確かに交流重賞を何度も勝っていますし、悲願とは違うかもしれません」(競馬誌ライター)
そんな岩田康騎手に対し、Twitterで苦言を呈したのが元JRA騎手の藤田伸二氏だ。
レース直後のツイートで「俺の予想は狙い過ぎて外した」と切り出した藤田氏。「今日はドングリの背比べって感じでフェブラリーで勝ち負けするメンバーじゃなかった様な気がする」とレースレベルを分析した。
さらに「区切りかも知れんが、ええ歳なんやから派手なポーズは見苦しい」と、1700勝目を決めた岩田康騎手のガッツポーズに苦言を呈し、「俺は40歳過ぎたらポーズはしないか控えめにしてたもの」と自身の現役時代を振り返った。
このツイートには「ほんとその通り」「同感です」と藤田氏に同調する意見も多かったが、「ゴール板を過ぎる前のガッツポーズは少し見苦しいかも」という冷静な意見に加え、「ガッツポーズくらいいいだろう」「おめでとうでいいのでは?」「ファンとしては勝ったときは褒めてあげて」と岩田康騎手を擁護する声も少なくなかった。
「岩田康騎手が先月の中日新聞杯(G3)でJRA重賞通算100勝目のメモリアルを飾った際、藤田氏はTwitterなどで反応していませんでしたが、今回のメモリアル勝利には苦言を呈する形になりました。ただ、『40歳過ぎたら』という年齢云々を持ち出したことで様々な反応があったようです。
詳しくはTwitterのやり取りを見ていただければ分かりますが、その後の別ツイートで藤田氏は『ま~アラ探しばかりしよる。あ~言えばこ~言う輩がたくさんいるな!』と、キレ気味でしたね……」(同)
騎手引退後は競馬界とは距離を置き、Twitterなどでの辛口コメントが度々取り上げられる藤田氏。この日は一部ファンの反応に納得できなかったようだ。