データが示す絶好調デムーロよりも「勝負強い」騎手。”接戦”になれば勝率85%!勝負師・ウチパクは黙ってアタマで買え!
3月9日現在31勝を上げ、絶好調モード継続中のデムーロ騎手。先週の大阪城S(OP)でまたも”メインジャック”を達成し、面白いように勝ち星を重ねている。だが、本当に勝負強い存在はハナ差やクビ差といった「接戦」でこそ、その真価を発揮する。
かつての田原成貴や、シンハライトのように。
そういった意味で今年、デムーロ騎手が2着馬と「クビ差以内」の接戦、つまりはクビ差、アタマ差、ハナ差になった際、どういった成績を収めているのか調べてみた。
その結果は11勝7敗。勝率にすると61%というまずまずの結果が出た。クビ差以内はタイム差でいえば、ほぼ「タイム差なし」といった状況。わずかな要因で勝敗がひっくり返る極限状態の中での勝率61%は、やはりここ一番で「勝負強い」といえるのではないだろうか。逆にいえば、接戦に持ち込めば39%でしか負けないのだ。
また、有力馬に騎乗していた証ともいえる「1馬身差以上の勝利」が31勝中18勝を占めていた。そういった意味でもデムーロ騎手は、ただ勝負強いだけでなく「馬質にも恵まれている」といえるだろう。だからこそのリーディング首位でもあるということだ。
だが、そんな今年のデムーロ騎手を大きく上回る真の”ど根性騎手”がいる。トップを5勝差で追いかけるリーディング2位の内田博幸騎手だ。
内田騎手の成績を見て1着の26勝以上に目を奪われるのが、わずか5回しかない2着の数だ。内田騎手はリーディング2位でありながら、1着2着の連対率になると27位まで後退する。