【阪神大賞典(G2)展望】現役王者サトノダイヤモンドVS昨年覇者シュヴァルグラン!「ナリブーVSトップガン」のような伝説的レースの期待!
かつてはJRAで「最も堅い重賞」といわれた阪神大賞典(G2)。特に90年代はメジロマックイーンやナリタブライアンといったチャンピンオンホースが連覇を成し遂げるなど、とにかく1番人気が強いレースだった。
だが、2002年にドバイシーマクラシックがG1へ昇格した頃から、絶対的な本命馬の出走が減少し、2007年からは6年連続で1番人気が敗れるなど波乱含みのレースに。しかし、ここ4年は一転してゴールドシップが3連覇するなど、1番人気が強いレースに戻っている。
19日に阪神競馬場で開催される今年の阪神大賞典は、そんなかつての「堅い重賞」という側面が完全に戻ったような、圧倒的な「2強」対決となる。
大本命は昨年の有馬記念(G1)を制し、「現役最強」の座に登りつめたサトノダイヤモンド(牡4歳、栗東・池江泰寿厩舎)だ。
空前のハイレベルといわれた昨年の牡馬クラシックすべてで馬券圏内を確保し、最後の菊花賞(G1)を制覇。世代最強馬として臨んだ有馬記念では、堂々の1番人気に応え競馬界の頂点に立った。
すでに「ディープインパクトの史上最高傑作」との呼び声も高い同馬。今年は秋の凱旋門賞(G1)制覇を大目標として、始動戦にここを選んだ。無論、当面の目標は春の天皇賞となるが、先月21日に帰厩し、抜かりなく調整が重ねられているようだ。