【ダイオライト記念(G2)展望】武豊&クリソライトが史上初の3連覇へ堂々の出撃!3連勝中のマイネル軍団の新星が下剋上を狙う!
15日には船橋競馬場で交流重賞・第62回ダイオライト記念(G2、ダート2400m)が開催される。今では少なくなったダートの長距離戦として、過去にはホクトベガやアブクマポーロ、フリオーソやスマートファルコンなど、ダートのチャンピオン級が勝ち馬に名を連ねているだけに、今年もダートG1戦線を睨んだハイレベルな一戦が予想される。
中心となる大本命は、このレース連覇中のクリソライト(牡7歳、栗東・音無秀孝厩舎)で揺るがない。
一昨年、昨年と連覇を達成。今年で3年連続の出走となるが、鞍上も3年連続で武豊が務めることとなった。昨年のこのレースで単勝1.3倍という圧倒的な人気に推されたクリソライトは、スタートから果敢にハナを奪いに行くと武豊騎手が1000m通過64.1秒の超スローペースに落として、レースを完全に支配。結局、最後まで先頭を譲らず連覇を達成している。
その後は不完全燃焼のレースが続いたが、ダイオライト記念でもワン・ツーを飾ったクリノスターオーと共に韓国に遠征。新設された国際G1となる第1回コリアカップに出走し、見事初代王者に輝いている。世界的な知名度のない韓国競馬だけに、そのレベルが疑問視されるところだが、2着クリノスターオーに6馬身差をつけたことは当然評価できる。
また、日本に戻ってからも浦和記念(G2)で2着とトップクラスとの戦いでは苦戦を強いられるものの、その能力に大きな陰りは感じらない。ここでは当然、大きな顔ができる存在だ。
一時、勝ち星から遠ざかっていた武豊騎手だが、先週の中山牝馬S(G3)を制して再び勢いを取り戻した様子。昨年の交流重賞では神懸った騎乗を連発しており、地方で戦う上では今最も頼りになる騎手といえるだろう。まさに鬼に金棒。史上初の3連覇へ、不動の大本命だ。
そんなクリソライトに一矢報いる可能性がありそうなのは、2頭が出走するマイネル軍団でも3連勝中のマイネルトゥラン(牡4歳、美浦・武市康男厩舎)の方か。