「鮫島フィエロ」1番人気惨敗……天皇賞・春(G1)の「藤岡サウンズオブアース」にもファンから心配の声
先週24日のマイラーズC(G2)では、1番人気のフィエロに騎乗予定だったM・デムーロ騎手が騎乗停止になったことにより、急きょ鮫島良太騎手の代打騎乗が決まった。普段からフィエロの調教を付けているのが鮫島騎手ということもあり、陣営としてもフィエロのことをよく理解している騎手に託した形だ。
しかし、鮫島騎手は2009年以来重賞を勝っておらず、今年もまだ2勝止まり……。競馬ファンの間では、早くからこの乗り替わりを不安視する声も多かった。
そして、迎えたマイラーズC本番で、ファンの「不安」は現実のものとなってしまった。
芝のコンディションが良い開幕週なだけにインコースが比較的に有利な中、確固たる逃げ馬不在のレースはスローペース。4コーナーを回ったフィエロの位置取りは「大外の最後方」という絶望的なポジションだった。
そこから懸命に脚を伸ばすが、インコースを進んだ馬が止まらず、4着まで追い上げるのが精一杯。鮫島騎手も「もう少し流れてくれると思いましたが……。(上位とは)位置の差です」と肩を落とした。
鮫島騎手としても急遽決まったレースであり、この日はマイラーズCだけの騎乗。レースで馬場コンディションを掴む機会がなかったのは、気の毒としか言いようがない。
しかし、1番人気のフィエロが馬券圏外に消えてしまったことで、ネット上の競馬ファンからは「なんで、流れると思ったんだ。逃げ馬いないしドスロー確定だろ」「残念すぎる」「あの位置から勝てると思ったのか?」「やっぱりダメだったか……」など非難の声が殺到。
挙句には、今週の天皇賞・春(G1)に出走を予定しているサウンズオブアースにも”不安の声”がささやかれ始めているようだ。
実は、このサウンズオブアースもデムーロ騎手が騎乗予定だったが、フィエロと同じく騎乗停止の影響で藤岡佑介騎手に乗り替わった経緯がある。そのため、競馬ファンの間から早くも「藤岡で大丈夫だろうか……」という不安の声が上がっている。
無論、藤岡騎手は現在14勝とまずまずの勝ち星を挙げているし、負傷のため2月から復帰したことを鑑みれば上々の成績といえる。しかし、現在G1の2勝を含む58勝を挙げているデムーロ騎手と比較すれば、大きく見劣りすることは否めない。