バンドワゴンついにOP入り! 「新たな姿」で勝利し、今後重賞戦線を荒らす存在に!?
眠っていた素質が、再び目覚めた。
19日(日)阪神10Rの但馬ステークス。芝の中距離戦、1600万下条件のレースではあるが、今年に関しては多くの競馬ファンから注目されるレースとなっていた。
それは2014年に「クラシック有力候補」と騒がれた素質馬、バンドワゴンが出走していたためだ。同馬は2歳時のデビュー後から多くの期待を集めていたが、脚部不安で2年もの間休養を強いられていた。
昨年2月のダート戦で復帰したものの、10着敗戦。だが、本来の芝でのレースとなった次走の長久手特別では1馬身1/4差の完勝を飾る。レース後は、1000万下ではモノが違ったという声も上がった。クラシックの有力馬だった事実を考えれば、それも当然だろう。このままオープン入りし、重賞制覇も期待されていたものの1600万下で足踏みが続いていた。
だが、今回のレースを3/4馬身差で制したことで、ようやくオープン入り。ファンからは秋のG1への出走も期待する声もあがっている。さらに同レースではこれまで見せなかったレース運びを見せたことも期待につながっているようだ。
2枠という好位置をゲットできたバンドワゴン。いきなり出遅れてしまうものの鞍上のルメール騎手は落ち着いており、これまでの先頭集団に付ける戦法ではなく、中団後目のインコースに待機してチャンスをうかがう。結果、バンドワゴンは最後の直線で先頭を交わし、見事に勝利を飾った。
レース後、ルメール騎手は出足がよくなかったと話したものの「道中はいい感じ。直線はスペースがありませんでしたが、最後に内があいて、入って行きました。手応えには余裕がありました」とコメント。これまで先行馬にもかかわらず出遅れることもあったため、先行きが不安視されていたこともあった。しかし、今回のようなレース運びを今後もできるならば、勝利を積み重ねる算段もつくというものだ。
このまま順調に行けば、重賞戦線では面白い存在になる日も近い。2年間と長く戦線を離脱していた素質馬の今後に注目だ。