斜行・浜中俊騎手がレーヌミノル乗り替わり……昨年から続く問題騎乗、そして不振を陣営も考慮か

 レース後、浜中騎手はマスコミの呼び掛けに一切応じることなく、最後に「もういいでしょ」と一言残してターフから去っていったという。この斜行の結果、降着処分は免れたものの浜中騎手には3月18日から25日までの8日間、騎乗停止の処分が下されている。

 このレースでの浜中騎手の騎乗に対し、元騎手で現在は競馬評論家の安藤勝己氏はレース後、自身のTwitterで『レーヌミノルの乗り方は酷かった』とツイート。またネット上の掲示板やSNSでも批判が飛び交った。

 さらにレースを邪魔される形になってしまったジューヌエコールの北村友一騎手は「直線で加速するところでブレーキを掛けるような不利がありました。残念です」と悔しさをにじませ、前が塞がれて行き場を失ったフラウティスタの福永祐一騎手も「直線での不利が痛かった」と暗に浜中騎手を批判する事態に発展していた。

「G1という晴れ舞台の鞍上を選ぶ際に、何かしらの影響はあったでしょうね。また浜中騎手は昨年のマイルチャンピオンシップでミッキーアイルに騎乗した際、外側に斜行し後続馬の進路が狭めてしまい、11月26日から12月18日まで23日間の騎乗停止となりました。この間にはレーヌミノルが出走を予定していた阪神ジュベナイルフィリーズがあり、陣営は突如として乗り替わりを強制されてしまっていたんです。

そして今度は、よりにもよってレーヌミノル騎乗中に斜行。つまり陣営は浜中騎手の斜行で2度も迷惑をかけられていることになるんですよ。浜中騎手は今年はあまり成績も奮っていませんし、これまでの騎乗を鑑みれば見限られても仕方なかったのではないでしょうか」(競馬誌ライター)

 代打の騎手を務めることとなった池添騎手は今年の牝馬クラシック戦線では有力なお手馬はなく、チューリップ賞(G3)にレッドリボン、フィリーズレビュー(G2)ではベルカプリに騎乗するも、優先出走権を得るまでには至っていなかった。そんな中、素質馬であるレーヌミノルの乗鞍が回ってきたことはまさに渡りに船といったところだろう。

 一方、レーヌミノルを降ろされてしまった浜中騎手は桜花賞で、エルフィンS(OP)を制したサロニカへの騎乗が予定されている。

 奇しくも遺恨対決の一面を持つことにもなってしまった今年の桜花賞。出走前から波乱づくしの展開となった桜花賞だが本番のレースはどうなるのだろうか?

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