世界中のブックメーカーが認める「大本命」! 世界のマイル王「モーリス」が香港チャンピオンズマイル(G1)に挑む
日本の……いや、「世界のマイル王」が、いよいよ始動戦を迎える。
今週末5月1日(日)に、香港のシャティン競馬場で行われるチャンピオンズマイル(G1)に出走を予定しているモーリス。
すでに昨年末には香港マイル(G1)で初の海外G1制覇を成し遂げており、その上、今回は最大のライバルになるとみられていた地元の英雄エイブルフレンドが、屈腱炎のため戦線離脱中。「大本命」としてレースを迎えることになりそうだ。
無論、昨年からG1の3連勝を含む6連勝中「向かうところ敵なし」といったモーリスが決してベストとは言えないメンバーと戦うのだから、ここは負けられない。順当に4つ目のG1タイトルを積み上げて、今年のさらなる飛躍のきっかけにしたいところだ。
しかし、欧州を始めとした各国のブックメーカーから、モーリスは単勝1倍台の支持を受けているようだが、当然レースは下駄を履いてみなければわからない。ましてや海外G1ともなれば、いかにモーリスと言えど決して簡単ではない。日本の競馬ファンは、それを先週の香港で痛いほど味わっている。
最大の強敵は、地元香港のジャイアントトレジャーだ。
昨年末まではG3の2着がある程度で目立った成績はなかったが、伏兵の一頭として挑んだ香港マイルで勝ったモーリスから3/4馬身差の2着と覚醒。一躍、香港のマイル界の主役候補に躍り出た。
年が明けてからも、香港のマイルG1となるスチュワーズCを見事に優勝。昨年の香港マイルの走りがフロックでないことを見せつけた。その勢いのまま、香港のトップクラスが集う香港ゴールドC(G1)に乗り込んだが、2000mということもあり9着に惨敗した。
今回は2月末の香港ゴールドC惨敗以来となるが、距離がマイルに戻れば話が違う。一部では、香港マイルでのモーリスは決して本調子ではなかったと伝えられているが、それでも0.12秒差の競馬をした以上、モーリスにとって「油断ならない相手」といえるだろう。
それに続くのが、こちらも香港勢となるコンテントメントだ。