武豊騎手「本人の強い希望」で福島牝馬Sに参戦決定!約5年ぶりで実現した”有言実行”を支えたのは福永祐一騎手の「ツッコミ」と「後輩力」?

「福島牝馬Sには乗りにくると約束します」

 競馬界の顔として知られる武豊騎手が、詰めかけた福島の競馬ファンにそう告げたのが、先月6日のことだった。自身のデビュー30周年を記念する『武豊展~名馬と共に歩んだ30年~』を福島県福島市の中合デパートで開催し、そのトークショーでの一幕である。

 あれから約1か月。それをただの”リップサービス”で終わらせないのが、競馬界のレジェンドたる所以なのかもしれない。

 武豊騎手は5日に自身のホームページを更新し「福島のファンの皆さんと、先日の武豊展でのトークショーでお約束した福島牝馬ステークスへの参戦が本決まりとなりました」と報告。4月22日に福島競馬場で開催される福島牝馬S(G3)への参戦が正式に決まったようだ。

 騎乗するのは関東馬のクインズミラーグロ(牝5歳、美浦・和田正道厩舎)。ここ2走、愛知杯(G3)3着、中山牝馬S(G3)3着と十分にチャンスがありそうな存在だ。ただ、これだけを見ても、今回の決定の裏には「本人の強い希望」があったことがうかがえる。

 単純に騎乗馬が関東馬ということもあるが、和田厩舎が武豊騎手を乗せるのは2015年の12月以来。関東の厩舎ということもあって、武豊騎手とはあまり関係が深い厩舎とはいえない。そういった厩舎の有力馬が回ってきた辺り、おそらく騎乗依頼ありきではなく、武豊騎手側の福島行きの希望があって実現した騎乗依頼だろう。

 そこにいち早く反応したのが、後輩の福永祐一騎手だ。

 武豊騎手曰く『「年をとったら義理堅くなりましたねえ」と福永騎手に言われてしまいましたが、もともと約束は守る男だったつもりです』とのこと。2人の仲の良さを表す微笑ましいシーンだが、ここはどうやら”先輩騎手”が一本取ったようだ。

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