オルフェーヴル全妹が「かわいい」だけ!? 待望の「今週デビュー」も陣営の視線はすでに「女オルフェーヴル」といわれる”完璧すぎる妹”へ?
オルフェーヴルの母オリエンタルアートの最後の仔としてデルニエオール(最後の金)と名付けられた2歳牝馬は、馴致が行われているノーザンファームの中でも「ウチのエース候補」といわれている大器。池江調教師も「女オルフェ」と偉大な兄を彷彿とさせる、極めて高い評価を与えているようだ。
順調にいけば、この夏にもデビューが予定されているようだが、陣営には妹デルニエオールが早い時期から華々しくデビューできる分、遅れている姉オルファンはじっくりいきたいという思惑があるのだろう。
姉の方は追い切りでの併せ馬でも遅れており、まだ時間が掛かりそうな中でのデビューとなりそうだ。
リヤンドファミユやアッシュゴールドといった他の兄弟たちも、ステイゴールド産駒であれば安定して活躍しており本馬もいずれは走ってきそうだが、妹のデルニエオールと合わせて「気になる点」があるようだ。
「オルフェーヴルやドリームジャーニーはもちろん、ゴールドシップやフェノーメノといったステイゴールド産駒の大物は、いずれも牡馬です。牝馬でG1を勝ったのは阪神ジュベナイルフィリーズを勝ったレッドリヴェールと、性別で活躍の度合いが極端に違います。特にデルニエオールは評判の極めて高い1頭ですが『ステイゴールド牝馬に大物なし』のジンクスを破れるのか見ものですね」(同)
2015年の2月に他界しているステイゴールドにとって、今年の2歳馬は実質的なラストクロップにあたる。『牡馬に大物なし』と言われながらもサトノダイヤモンドを輩出したディープインパクトのように、ステイゴールド産駒もジンクスを破れるか。
今週デビューするオルファン、全妹のデルニエオールら残されたステイゴールド牝馬の意地に期待が集まっている。