武豊スペシャルウィークの「G1優勝レイ」がヤフオクに!? 498万円落札に賛否両論

武豊騎手

「今年のダービー馬で、日本を代表する1頭。ここまで楽しみにしてきました」

 今週末にフランスの凱旋門賞(G1)に挑む武豊騎手が、現地の共同会見でドウデュースへの期待を改めて語っている。ダービーというその国が誇る最高の栄誉を獲得したパートナーと世界最高峰の舞台に挑むことは、今回10回目の挑戦となるレジェンドにとっても感慨深いものがあるようだ。

 ちなみにドウデュースは武豊騎手に6度目のダービーをプレゼントした馬だが、天才騎手が初めて日本ダービー(G1)を勝ったのがスペシャルウィークだった。

 2年目の菊花賞で初G1制覇を飾るなど、デビュー当初から競馬界を代表するスターだった武豊騎手。だが、そんな「若き天才」でもなかなか手が届かなかったのが、ダービージョッキーの称号だった。スペシャルウィークは、そんな武豊騎手の悲願を叶えた特別な1頭であり、当時の日本最高賞金獲得を更新するほど大活躍した馬だ。

 だが今週、そんな歴史的名馬がネット上でちょっとした話題になった。

「G1優勝レイ」がヤフオクに!?

 大人気競馬アプリ『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)の主役に抜擢されているだけに、ネット上にその名が上ることは珍しくない。だが、今回は『ウマ娘』ではなく、“リアル”のスペシャルウィークが注目の的になったという。

「どうやら、G1の優勝レイがネットオークションに出品されていたそうです」(競馬記者)

 調べてみると、『ヤフオク!』でスペシャルウィークが勝利した1999年の天皇賞・秋(G1)の優勝レイが出品されているではないか。「歴史的名馬の優勝レイが、まさかこんなところに……」と思わず我が目を疑ったが、写真を見る限りでは本物にしか見えない。

 優勝レイは今週初めの26日に出品され、498万円(即決)という超高額だったが、すでに落札されている。

「スペシャルウィークの臼田浩義オーナーはすでに馬主業から引退され、2019年に他界されています。おそらく身内の方が、処分されたのではないでしょうか。オークションに出品していたのは業者なのでオーナーの関係者の方には関係ないと思いますが、それにしても驚きました」(同)

愛馬の優勝レイを大事に保管するオーナーも多いが…(写真は小林祥晃オーナー)

 これにはネット上の競馬ファンもSNSや掲示板などで賛否両論だ。「なんだか悲しい」「もっと大事にしてほしい」「売るくらいならJRAに寄付してほしかった」といった否定的な意見もあれば、「競馬に興味がないと場所取るだけだしな」「オークションに出して、本当に欲しい人の手に渡った方がいい」という肯定的な意見も……。

 いずれにせよ、落札された方には大事にしてもらいたいと願うばかりだ。

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