ドウデュース回避の武豊に吉報!? 「神騎乗」で導いた逸材がジャパンC視野

武豊騎手

 先週6日のアルゼンチン共和国杯(G2)で2着のハーツイストワール(牡6歳、美浦・国枝栄厩舎)が、今月27日に東京競馬場で開催されるジャパンC(G1)を視野に調整を進めることが分かった。

 武豊騎手とのコンビで出走した前走は、最後の直線で内ラチに激突したキングオブドラゴンの煽りを受けると、大きくバランスを崩すとともに外側へと膨らんでしまうロスもあった。

 だが、すぐに態勢を立て直すと、鞍上がとっさの判断でぽっかりと空いたインを突いて再加速。勝ち馬ブレークアップには1馬身1/4差及ばなかったものの、2着に食い込んで連対を確保している。

 アクシデントの影響を受けながらの見事な盛り返しに、SNSやネット掲示板にはレース後「さすがレジェンド」「神騎乗だった」といった称賛の声が集まったのは言うまでもないだろう。

「武豊騎手はレース後、『直線でブレーキを踏んだのが痛かった』とも話していることから、不利がなければさらに際どかったようにも思えます。

ハーツイストワールは10戦9連対の東京巧者ですから、ジャパンCに出てきたとしても、面白い存在になりそうですね」(競馬誌ライター)

 管理する国枝師は『サンケイスポーツ』の取材に「これからオーナーともいろいろ相談しますが、登録はする予定です」とコメント。言葉のニュアンスとしては、それほど前向きではないようにも感じられるが、出走しても不思議ではない事情もあった。

 なぜなら前走で手綱を取った武豊騎手の騎乗に期待できるからである。

 同ジョッキーはもともとジャパンCにドウデュースとともに参戦を予定していたが、今月上旬に出走を自重することが決定。今後は来年3月のドバイターフ(G1)を目標にするとともに、今秋の全休が発表されている。

ブルームも2年連続での参戦を視野に…

 前走の凱旋門賞(G1)は道悪のコンディションにも苦戦し19着の大敗を喫したが、陣営の想像以上にダメージが残っていたということだろう。

 もしかしたら、そういったこともジャパンCを視野に入れた理由の1つとなった可能性も考えられる。

 ただ、ブルームも2年連続での参戦を視野に入れているだけに、松島正昭オーナーとの仲を優先するかもしれない。

「両馬ともに現時点で出走は不透明ですが、武豊騎手にしてみればジャパンC見学という憂き目を回避できる可能性がより高まったという意味においても、ハーツイストワールの登録は歓迎なのではないでしょうか」(同)

 ちなみにレジェンドは公式サイトの日記において、ハーツイストワールの左回り巧者ぶりを絶賛。「またの騎乗依頼をお待ちしています」とも綴った逸材だけに、今後の動向に注目してみたい。

冨樫某

キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

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