武豊ジョーストリクトリが大混戦のNHKマイルC(G1)を断つ!? 過去「2戦2敗」の”惨敗コンビ”も今は「流れ」が違う?
今週7日のNHKマイルC(G1)の主走予定馬の中で今最も「勢い」があるのは、ジョーストリクトリではないだろうか。
1月のなずな賞(500万下)を勝ったことでオープン入りを果たしたが、続くアーリントンC(G3)で5着、2勝を上げる1400mのファルコンS(G3)でも6着と、どちらかといえば”頭打ち感”があったジョーストリクトリ。
だが、流れが大きく変わったのが前走のニュージーランドT(G2)だった。
スタートから隣のマンカストラップに寄られる厳しい展開だったが、好位で折り合うと最終コーナーで鞍上のA.シュタルケ騎手が思い切って荒れたインコースを選択。1頭だけ経済コースを進んだことで、好位から先頭集団にジャンプアップすると、最後の直線では巧みに馬場のいい外に持ち出されて後続の追撃を振り切った。
単勝51.1倍・12番人気の完勝劇は、まさしくシュタルケ騎手の神騎乗。乗り難しい中山のマイル戦で、好位からロスなく抜け出した手腕には目を見張るものがあった。
だが、短期免許の関係でNHKマイルCにはシュタルケ騎手ではなく、武豊騎手に乗り替わって挑むことに。ここまで2戦2敗とオープンクラスで惨敗を繰り返していたコンビの復活とあって、本来であればあまり明るい材料ではない。
だが、唯一言えることは「馬」も、そして「騎手」もあの時とは違うということだ。
武豊騎手にとって、アーリントンCやファルコンSがあった3月は、月間わずか2勝に終わった苦しい時期だった。スランプと述べても良いかもしれない。だが、4月に入ってからは10勝を上積みするなど好調を維持している。