武豊騎手が前人未到の同一G1・8勝を達成!! “天才騎手”の記録更新ラッシュが止まらない!!
平成の盾男の異名は伊達じゃない。
京都競馬場で先月30日に開催された第155回天皇賞・春(G1)は、キタサンブラック(牡5歳、栗東・清水久詞)が11年ぶりに1番人気で制した。またレースでは、ディープインパクトが持っていたコースレコードを0秒9更新する、3分12秒5を記録、2着のシュヴァルグランに1と1/4差をつける圧巻の走りを見せている。
ライバルと目されていたサトノダイヤモンドは、上がり最速35.0の末脚を見せるも3着で終わった。レース後、同馬に騎乗したルメール騎手は「仕方ない。外枠も厳しかったが、キタサンが強すぎる」と手放しで賞賛している。
そして、この勝利で武豊騎手はJRAの史上初となる同一G1・8勝を記録している。
武豊騎手の天皇賞(春)での勝利は、1989年にイナリワンで2着に5馬身差をつけて制覇したのを皮切りに、90年はスーパークリーク、91年、92年はメジロマックイーンで連覇し、その後99年にもスペシャルウィークで勝利。2000年代に入ってからも02年にディープインパクトで危なげなく勝利し、そして昨年からはキタサンブラックで2度目となる連覇を達成している。
この偉業に対し、ネット上では「すごすぎる」「G1を8勝するのも大変なのに」など、武豊騎手を称えるコメントであふれている。
「JRA同一G1レース8勝は、あの伝説のジョッキーである故・保田隆芳騎手が天皇賞・秋で記録した7勝を塗り替えることになりました。これで天才の名をほしいままにしてきた武豊騎手の記録がまたひとつ彩られることになりましたね。
また武豊騎手は大阪杯、春の天皇賞をキタサンブラックで1着、桜花賞はリスグラシューで2着、そしてダンビュライトで皐月賞3着に入るなど、4月のGIレースでは複勝率100%を記録。全盛期並みの成績を残し、近年ささやかれていた老いによる能力低下を払拭する活躍を見せています。今年もリーディング上位となる成績を残してくれそうです」(記者)
武豊騎手は勝利後の共同会見でインタビュアーから「平成の盾男ですね」と水を向けられると「昭和では勝っていないですから」と絶妙な切り返しを見せ、場を沸かせている。
騎乗はおろか絶妙なトークスキルにもまだまだ陰りを見せない武豊騎手。”天才”がターフ内外で人々を沸かせる日々はまだまだ続きそうだ。