「香港の藤田菜七子」は”圧倒的成功”!? 藤田菜七子騎手にニュージーランドへ長期遠征のススメ? 若手女性騎手の生きる道
香港競馬において15年ぶりの女性騎手チョン・カーケイに、今夏にも来日のプランがあるとして話題になっている。
さしずめ日本では「香港の藤田菜七子」といったところだろうか(香港からは「日本のチョン・カーケイ」なのだろう)。2015年に見習い騎手としてデビューしたカーケイは、香港競馬における、これまでの女性騎手の最高記録19勝をわずか1シーズンで達成。最終的に37勝を上げ、記録を大幅に更新した。
また、今シーズンも好調を維持しており、現時点(4月29日)で19勝を上げ、香港リーディング11位に健闘。デビュー当初はアイドル的な扱いを受けていたが、近頃はすっかり”卒業”しており、1人の有力騎手としてファンにも実力を認められているようだ。
そんなカーケイ騎手が、香港競馬がオフシーズンとなる今夏にも日本に遠征するプランがあるという。
香港競馬からの短期免許といえば、先日もクイーンエリザベス2世C(G1)を日本のネオリアリズムで制した”雷神”J.モレイラ騎手が有名。だが、カーケイ騎手はまだ見習いの立場のためJRAでの騎乗は難しいようだ。そのため、まずは南関東を中心に地方競馬で実績を積む計画があるとのことだ。
ただ日本競馬のファンとしては、16年ぶりの女性騎手としてJRAで活躍する藤田菜七子騎手の「現状」と、同じく2シーズン目を送るカーケイをどうしても比較してしまうことだろう。
今年まだ2勝と苦戦している藤田菜七子騎手に対して、リーディング11位に奮闘し夏には日本遠征まで計画されているカーケイ騎手。その差は比べるまでもないと述べざるを得ないが、そこには明確な「理由」がある。