横山武史「大絶賛」後の「大惨敗」…期待ハズレのビッグマウスにファンから不満爆発!?

川田将雅騎手

 11日に開催された阪神JF(G1)は、1番人気のリバティアイランドが勝利。前走のアルテミスS(G3)では不完全燃焼の2着に敗れていたものの、新馬戦でJRA史上最速タイの上がり31秒4を繰り出した大器が、その実力を改めて証明した。

 鞍上を務めた川田将雅騎手にとっても、まさに執念のG1制覇となった。当初は7日に香港で行われた国際騎手招待レースに参加予定だったが、新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出たため出場を辞退。10日の中日新聞杯(G3)で騎乗予定だった有力馬プログノーシスの乗り替わりを余儀なくされるなど、一時はリバティアイランドとの阪神JF参戦も危うい状況にあった。

 しかし、10日の再検査では陰性が確認され、11日は予定通り騎乗可能に。前走の鬱憤を晴らすかのような好騎乗で、パートナーを2歳女王へと導いた。レース後には「僕の個人的なことで、ご心配、ご迷惑をおかけしてしまいました」と謝罪しつつも、「リバティアイランドが勝ってくれたことで、ひとつホッとした思いがあります」と安堵の表情を見せた。

横山武史騎手 撮影:Ruriko.I

 その一方で思わぬ惨敗となってしまったのが、3番人気ウンブライルに騎乗して15着に敗れた横山武史騎手だ。

「ゲートが遅いのは想定内でしたが、その後が終始促し通しになり、脚もたまりませんでした」

 レース後に鞍上が敗因を明かした通り、17番枠からのスタートでやや後手を踏んだウンブライルは、道中で後方3番手の外目を回る苦しい展開。最後の直線では外から懸命に追い込みを図るも、いつもの鋭い末脚は不発に終わった。

 今回は主戦のC.ルメール騎手が同日に行われた香港国際競走に騎乗予定だったため、手綱を任された横山武騎手にとっては願ってもないチャンス。それだけに何としても結果の欲しいところだったが、空回りしてしまった。

期待ハズレのビッグマウスにファンから不満爆発!?

 そして、この惨敗に不満を募らせたのがファンだ。直前の追い切りに跨った際に「かなり衝撃を受けました。これまで乗ったなかでも指折り」と横山武騎手がウンブライルを大絶賛していたこともあってか、期待を裏切る結果に不満が爆発。ネットの掲示板やSNS等では、「武史何してくれてんねん」「口だけ」「ビッグマウスにやられた」など、厳しい声も上がっていた。

「メディアに向けてコメントする際の横山武騎手は、馬の調子の良し悪しに関して忖度なく発言することが多いので、今回のウンブライルの評価に期待を募らせたファンも多かったかもしれません。

ただ、同馬はこれまでスローペースの1400mを2勝しただけのキャリア。初めて経験したフルゲートのハイペースに戸惑った可能性もあります。今やトップジョッキーとなった横山武騎手が絶賛した逸材ですから、改めて今後の活躍に期待しましょう」(競馬誌ライター)

 昨年はエフフォーリアの皐月賞(G1)をはじめ、G1・5勝の大活躍だった横山武騎手。だが、今年は11日終了時点でG1は未勝利ということもあり、ファンの怒りも蓄積されていた部分があったかもしれない。

 今年のG1も残すところあと3レース。来週の朝日杯フューチュリティS(G1)では先月の東京新馬を圧勝したレイベリング、有馬記念(G1)では復活を期す昨年の年度代表馬エフフォーリア、ホープフルS(G1)では京都2歳S(G3)で3着に好走したヴェルテンベルクに騎乗予定の横山武騎手だが、年末までに汚名返上の勝利を挙げることができるだろうか。

ハイキック熊田

ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

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