【ヴィクトリアマイル(G1)展望】浜中俊復活へ! ミッキークイーン筆頭も「何が起こるか分からない」大荒れ牝馬G1
特にここ4走はJBCレディスクラシックと高松宮記念でともに2着と、舞台を問わない走りを披露。それだけに、栄冠を勝ち取ったマイル戦で久々の美酒に酔いたいところだ。
こちらもポイントとなるのは、主戦の岩田康誠騎手か。1年以上重賞勝利がなかった大スランプからは抜け出したが、G1の舞台では1番人気に推された皐月賞で惨敗など、かつての勝負強さを完全には取り戻せずにいる。ここで久々のG1勝利をつかみ取り、人馬ともに輝きを取り戻したい。
一方、かつての勝負強さが戻っている武豊騎手はスマートレイアー(牝7歳、栗東・大久保龍厩舎)で7年ぶりの勝利を目指す。
昨年は前哨戦の阪神牝馬Sでミッキークイーンを下して優勝するも、本番では一歩及ばずの4着。だが、優勝したストレイトガールと3着のショウナンパンドラが引退したことから、今年も引き続き大きなチャンスとなる。
課題はちょうど1年ぶりとなるマイル戦への対応か。昨年の香港ヴァーズ(G1)で5着、今年の京都記念(G2)で2着と牡馬に交じった高いレベルで結果を残しているものの、いずれも2000m以上のレースとなるだけに、マイル戦のペース対応がカギを握りそうだ。
今年のヴィクトリアマイルで最大の惑星となりそうなのが、切れ者のアドマイヤリード(牝4歳、栗東・須貝尚介厩舎)だ。
もともと昨年の桜花賞で勝ったジュエラーに次ぐ末脚を発揮し、末脚自慢として知られていたアドマイヤリード。だが、ここ5戦ですべて上がり最速を記録し、いよいよ本格化の時を迎えつつあるようだ。