シルクロードS(G3)引退が迫る「福永祐一」×「278万馬券も演出の実力馬」が激アツの予感?
「278万馬券も演出の実力馬」が激アツの予感?
3月末に行われる高松宮記念(G1)に向けた前哨戦・シルクロードS(G3)が29日に開催される。本番を占う意味でも重要度は高いが、過去10年における3連単の払戻は全て万馬券と「波乱度が高い」点も注目したい特徴だ。
そんなシルクロードSを攻略する際に役立つのは、過去10年の成績から読み取れるデータ。複数存在するが、その中には「前走5着以内馬が優勢」「前走重賞組が好走傾向」といった内容がある。
過去10年で9勝をマークしているのは、前走で掲示板に載っていた馬。そのうち7頭が前走重賞で同様の結果を残している。引き続き中京での開催となるが、当てはまる馬が2年連続で馬券圏内を確保しており、馬券を買う際は気をつけたいところだろう。
これらの要素に該当する馬の中で注目したいのは、ついに本格化を迎えた印象のキルロード(セ8歳、美浦・田村康仁厩舎)だ。
3走前の高松宮記念は17番人気で3着と激走し、3連単払戻「278万円超」という大波乱の立役者となり話題となった。前走の京阪杯(G3)でも10番人気の低評価を覆し2着好走と、実力を証明している。
今回は、好パフォーマンスを引き出した福永祐一騎手とのコンビ継続で参戦予定。その点を評価する声が浮上しており、重賞初制覇の可能性を感じているファンも多いようだ。
引退が迫る福永騎手に注目。「勝負気配は強いとしても…」との声
「昨年101勝を挙げ13年連続100勝超えを達成した名手・福永騎手ですが、過去に夏の中京リーディングに輝くなど同コースで良績を残していることは有名です。史上5人目となるJRA通算2500勝を果たしたのも中京でした。
先週も1勝・2着3回・3着2回と好結果を残しており、引き続き期待できそうな気配。コンビを組むキルロードも1勝・3着1回と得意としている舞台ですし、大きなプラス要素と言えるでしょう。
福永騎手は今年2月いっぱいで騎手を引退して調教師に転身することが決まっています。残されたレースに悔いを残したくないと考えるのはもちろん、重賞での勝利も強く意識していると思います。関わるスタッフなども同様の気持ちを抱いているはず。チャンスのあるココへの勝負気配が、相当に強くても不思議ではありません」(競馬ライター)
1週前の調教では、美浦Wコースで一杯に追われて5ハロン65秒9-11秒6をマーク。この動きに陣営は「いい動きだった」と納得の表情を浮かべている。明け8歳となったが、衰えは全く感じられず力を出せる状態で出走できそうだ。「去年より上がっていると思える」とのコメントも出ており、侮ることはできないだろう。
3月から調教師に転身する福永祐一騎手と、好気配漂うキルロードのコンビが年明け最初の古馬スプリント重賞を制するのだろうか。当日の走りに注目したい。