「物足りない」「不便はない」JRA新ライブ配信に賛否両論!? 放送歴28年のグリーンチャンネルに押し寄せた「継続派」or「解約派」の波
25日、JRAは来月(3月25日)から始まるレース動画のライブ配信に向けたテストを開始。25日と26日は1~8Rまで、3月4日と5日は1~10Rまで、3月11日と12日以降は全レースと、徐々にレース数を増やしながらライブ配信を行う予定だ。
JRA新ライブ配信に賛否両論!?
昨年から配信の告知こそあったものの、具体的にどのような内容まで視聴できるかは、気になっていた方も多かったはず。実際、この日は午前中のレースが始まると、たちまち「グリーンチャンネル」がTwitterでトレンド入り。有料配信のグリーンチャンネルと無料配信のJRAレース動画を巡って、比較合戦がネット上の掲示板やSNS等で繰り広げられた。
まだテスト段階とはいえ、JRAのライブ配信を見て「これで十分」「グリーンチャンネル解約かなぁ」といった声もあれば、「何か寂しいな」「直前の様子がわからない」など様々な意見が続出。JRAの新たな試みに、賛否の声が多く上がっていた。
「以前から『レース以外の動画・情報等は配信しません』とJRAが告知していた通り、やはりレース映像が主軸といった印象ですね。レースシーン以外は無音で、発走時刻の一覧などが表示されているだけ。イメージとしては、競馬場のモニタの1つをずっと見てる感じでした。
ただ、実況音声もしっかり含まれていたので、レースを見るだけなら何ら不便な点はないと思います。グリーンチャンネルと比べると、若干のタイムラグや画質の違いなどもありましたが、気になるほどでもありませんでした。
それに、払戻結果などの案内はないものの、レース後には親切に各馬の単勝オッズを表示してくれるので、順当だったのか波乱だったのかもすぐにわかります。無料でこの内容なら、今後はグリーンチャンネルの解約を決断する方もいるかもしれません」(競馬誌ライター)
その一方、別のライターはJRAライブ配信の「物足りなさ」を指摘している。
「レース映像だけならJRAのライブ配信で事足りそうですが、やはり馬券派には情報が少ない印象です。パドックの様子や返し馬が視聴できないのは予想する上で痛い。
他にもグリーンチャンネルは、週中の調教をみることができますし、『トラックマンTV』や『先週の結果分析』など、馬券向上に役立つ番組も多々あります。料金もリーズナブルですし、馬券派にとっては情報が盛り沢山なので自分は解約する気はないですね」(別の競馬誌ライター)
1995年のスタートから、すでに28年の放送実績を誇るグリーンチャンネル。これまでリアルタイムでレースを楽しめることが最大の売りだったが、今後は状況が変わってくる。
まだ正式なライブ配信まで1カ月ほどあるが、今後は「馬券ガチ層」はグリーンチャンネル、「ライト層」はJRAのライブ配信といった具合に、2極化が進むかもしれない。