戸崎圭太「裏目騎乗」に厳しい声!? 負の連鎖が止まらない…チューリップ賞(G2)ドゥーラも「戦意喪失」
4日に阪神競馬場で行われたチューリップ賞(G2)は、武豊騎手の7番人気モズメイメイが逃げ切り勝ち。前走のこぶし賞(3歳1勝クラス)に続く連勝で、桜花賞(G1)の優先出走権を掴み取った。
「行く馬がいれば行かそうと思ったんですが、速かったので切り替えました」
レース後に鞍上がそう振り返った通り、スタート後の判断が好結果に結びついた。前半3ハロン35秒2のスローペースに落とし込むと、最後までしぶとい粘り腰を発揮。「いいペースで走れました」とレジェンドも自画自賛だったように、巧みなペース配分が最高の結末を生んだ。
一方、1番人気に推された戸崎圭太騎手のドゥーラ(牝3、栗東・高橋康之厩舎)は、まさかの15着に惨敗。前走の阪神JF(G1)ではリバティアイランドやドゥアイズらを凌ぎ、メンバー最速の上がり3ハロンを記録した逸材だが、持ち前の末脚は不発に終わった。
「ゲート内でソワソワしてテンに置かれてしまって……」
五分のスタートを決めたドゥーラだったが、鞍上の言葉通りその後のダッシュがつかず、道中は促しながらの追走。後方から最後の直線では内を突こうとするも、進路がなくなり追う手が止まる場面もあった。
「裏目騎乗」に厳しい声!?
不完全燃焼だったことは間違いないが、1番人気だっただけにレース後にはネットの掲示板やSNS等で「なんで外を回さない?」「騎乗ミスだろ」など、戸崎騎手の騎乗ぶりにやや厳しい声が上がっていた。
「1週前追い切りには栗東まで駆け付けるなど、ドゥーラとの新コンビに意欲を見せていた戸崎騎手ですが、残念な結果となってしまいました。レース後には『直線は他馬にぶつけられて可哀想なところがあった』『あれで(馬が)戦意喪失した』と話していたように、最後の直線で杉原誠人騎手のキタウイングと接触したことが、勝負の大きな分かれ目となったようです。
スローペースだったこともあって、外を回っていては間に合わないと思い、内を選択したのかもしれませんが、ついてなかったですね。ただ、本来の力が発揮できていないのは明らかだったので、次戦の巻き返しに期待したいです」(競馬誌ライター)
思い返せば、最近の戸崎騎手は不運が続いている印象だ。
2週前のフェブラリーS(G1)では、お手馬のレモンポップとドライスタウトが出走。最終的にドライスタウトに騎乗するも4着に敗れ、坂井瑠星騎手とコンビを組んだレモンポップが勝利した。
また、先週は阪急杯(G3)では一昨年のスプリンターズS(G1)覇者ピクシーナイトに騎乗予定だったものの、同馬が左トモの歩様に違和感がでたため回避。代わりに騎乗したショウナンアレスで5着に健闘したとはいえ、ピクシーナイトに騎乗するために乗れなかったラーグルフが同日の中山記念(G2)で2着だった。
もどかしい結果が続いている戸崎騎手だが、これから始まる春のG1シリーズでは、鬱憤を晴らすような好騎乗に期待したい。