【宝塚記念1点勝負】安田記念「1点的中」に続く大勝負!ジャスティンパレス、ヴェラアズール消しで浮上、イクイノックスを逆転できるのは?
■安田記念は完全1点的中!
馬群の間を割ってセリフォスが抜け出し、それを並ぶ間もなく交わし去ったソングライン、この2頭で決着するかに思えたが、外からシュネルマイスターが追い込み2着は写真判定。少しの間を置いて確定した時、手元の馬連1点勝負は的中となった。
オークス(G1)、日本ダービー(G1)が不的中となり背水の陣で挑んだ馬連1点勝負。三度目の正直となったのが安田記念(G1)だ。馬連配当は18.9倍、つまり手元の馬連1万円1点勝負馬券は18万9000円となって返ってきたのである。
もちろんこのまま勝ち逃げなんてするつもりはない。今週末に行われる宝塚記念(G1)も、渾身の馬連1点で勝負する。
しかも今回はイクイノックスという格好の軸馬がいる。あとは16頭の相手から1頭に絞り込めばいいだけ。確率は1/16だが、どの馬で勝負するのか、その決定までは簡単な道のりではなかった。
■今年の宝塚記念はイクイノックス中心
まず今年の出走メンバーは以下の通り。ウインマイティー、ブローザホーン、ミクソロジーの回避でフルゲートにはならず17頭で争われる。
・2023宝塚記念 枠順
1番ライラック M.デムーロ
2番カラテ 菅原明良
3番ダノンザキッド 北村友一
4番ボッケリーニ 浜中俊
5番イクイノックス C.ルメール
6番スルーセブンシーズ 池添謙一
7番プラダリア 菱田裕二
8番ヴェラアズール 松山弘平
9番ジャスティンパレス 鮫島克駿
10番ディープボンド 和田竜二
11番ジェラルディーナ 武豊
12番アスクビクターモア 横山武史
13番ジオグリフ 岩田望来
14番ブレークアップ 川田将雅
15番ユニコーンライオン 坂井瑠星
16番モズベッロ 角田大河
17番ドゥラエレーデ 幸英明
展開的にはユニコーンライオンの逃げがほぼ確定。ドゥラエレーデも軽量を活かした前々の競馬になりそう。イクイノックスはドバイシーマクラシック(G1)で逃げの戦法を取ったが、本来は前を見ながら追い込むタイプで、有馬記念(G1)のようなレース運びがベストか。展開を作る馬がはっきりしているのは、C.ルメール騎手にとっても仕掛けどころを含め乗り方が組み立てやすい。
またイクイノックスは、3枠5番とちょうどいい枠を引いたのではなかろうか。極端に内枠ならマイナスだったが、この馬番なら問題なし。さらに週間予報でも天候は安定しており、能力をフルに発揮できる状況が揃った。ならば同じグランプリの有馬記念を快勝し、このメンバーでは能力が抜けているイクイノックスは本命で決定。相手を探すレースと判断した。
出走メンバーはG1馬8頭を含むすべて重賞勝ちという豪華メンバー。それだけに2着以内に好走するには【格=実績】が必要だ。最低でも2年以内のハンデ戦以外の古馬混合G2を勝利、あるいはG1の勝利実績が必要。その点で【ライラック、カラテ、スルーセブンシーズ、プラダリア、ユニコーンライオン、モズベッロ、ブレークアップ、ダノンザキッド】は最初の対象外となる。
次にローテーションから見てみると、前走は芝2000m以上のG1レースに出走して10着以内、もしくは鳴尾記念か目黒記念で5着以内が望ましい。過去10年の2着以内馬を見てもほぼこの条件に合致する。するとここで【ヴェラアズール、アスクビクターモア、ジオグリフ】が脱落。さらに3歳馬は連対歴がないため【ドゥラエレーデ】も脱落し、残りは4頭に絞られる。
次に重視したいのは鞍上。これだけのメンバーが揃った大一番なだけに、生易しいレース展開にはならない。一瞬の判断、位置取りなどすべてで経験と技術が要求される。つまりG1を勝利した経験がない鞍上では、大きなマイナスとなってしまう。となれば、鮫島克駿騎手の【ジャスティンパレス】は割り引かざるを得ない。実際に宝塚記念過去10年を見ても、2着以内はG1勝利実績のある騎手ばかりだ。
残るはディープボンド、ボッケリーニ、ジェラルディーナの3頭となるが、ボッケリーニは有馬記念11着、ジャパンC(G1)17着とG1では力が足りない。ディープボンドは2400m以上で良績を残しており、2200m以下のレースは3歳秋以降に3戦して一度も連対していない。良馬場で時計勝負が見込まれる今年の宝塚記念では苦戦必至とみていい。ここで【ボッケリーニ、ディープボンド】が脱落、残るは武豊騎手が騎乗するジェラルディーナのみとなった。
■イクイノックスの相手は武豊×ジェラルディーナ
結論としてイクイノックスの相手に浮上するのは、昨年のエリザベス女王杯(G1)を制し、有馬記念でも3着に好走したジェラルディーナ。今回は直前になって団野大成騎手から武豊騎手への乗り替わりとなったが、これは大きな戦力アップと考えたい。
有馬記念3着の後は大阪杯(G1)6着、香港遠征で6着とあと一歩の成績が続いているが、宝塚記念と同舞台のエリザベス女王杯を制しており、今回はベストの条件。加えて出遅れながら3着に好走した有馬記念の内容からも、ここで通用する力があるのは間違いない。
そして昨年のエリザベス女王杯が雨による重馬場だったことを考えると、仮に天気が急変して雨が降って馬場が悪化しても評価が下がることはない。むしろ展開や位置取り次第では、イクイノックスを逆転する可能性すらありそうだ。
2023年上半期のJRAを締めくくるグランプリ宝塚記念は、イクイノックスとジェラルディーナの馬連1点勝負で安田記念に続く的中を狙いたい。