ダービー「追い風だらけ」ベストアプローチがアドミラブルを逆転!? ソウルターリングに続き「欧州最強血統」が主役!?
28日に迫った日本ダービー(G1)。すでに枠順も決まり、この時点での「明暗」も見えた印象だが、とかくド派手なレースをした馬に隠れ、さほど話題に上らない馬もいる。
青葉賞2着のベストアプローチ(牡3 栗東・藤原厩舎)は、同レースをレコードで勝利したアドミラブルの圧倒的なレースぶりの前に霞んでしまっている。2馬身半差をつけられての完敗となれば、印象に残らないのも当然か。
ただ、ベストアプローチの走破時計である2:24:0も、それまでのレコード2:24:1を更新する立派なもの。先に抜け出したアドミラブルを追う形で脚を伸ばし、後続には1馬身1/4差をつけてダービーへの切符をきっちりと獲得した。馬場コンディションはあるだろうが、並の馬で出せるタイムでは当然ない。
また、同馬が所属する藤原厩舎は、もともとトライアルや前哨戦を「本気で仕上げない厩舎」とする声も多い。ベストアプローチもあくまで「ダービー出走の権利を得るため」だけの仕上げだったとすれば、本番ではさらに強い姿を見せてくれる可能性もあるだろう。
そして、何より「縁起面」でありがたいのが、枠順の「5枠10番」か。この枠番、同馬に騎乗する岩絶康誠騎手が2012年に初めて日本ダービーをディープブリランテで制した枠と同じである。先週のオークスでもディアドラを好走させるなど、ここ一番の勝負強さが戻ってきた岩田騎手だけに、完全復活をダービーの舞台で……と虎視眈々かもしれない。
追い風はさらにある。先週のオークスから続く「流れ」も、ベストアプローチを後押ししているというのだ。