武豊騎手「人のせい」コメントに批判と不安!? 安田記念エアスピネルの「悪夢」払拭に不可欠なのは……
武騎手はダンビュライトで6着に敗れたが、レース後「上がりが速くなり、苦手のパターン。2番手の馬が消極的すぎ、ペースが遅かった。内枠で動けなかったよ」と「競馬ラボ」の取材にコメントしている。2番手といえば8着トラストだったが、騎乗していた丹内祐次騎手への直接的な批判のようにも聞こえる。武騎手がこうしたピンポイント批判をするのは珍しいといえば珍しいことだ。
レース映像を見ると、確かにダンビュライトはインコースでトラストの直後につけている。トラストの押し上げがなかったせいで動けなかったという部分は理解できなくもないだろう。
しかし、2コーナーすぎの時点では前に行けるスペースもあり、あの位置取りで動けなかったのは武騎手自身だったのでは……とも推測できる。事実ファンからも「じゃあ自分で動け」「ダービー初騎乗の丹内には酷」「さすがにこれはお門違い」と武騎手を責める声も多い。トラストは低人気ながら8着に粘っていることからも、丹内騎手の選択が完全に間違っているとも言い難いのだ。
エアスピネルの東京新聞杯の際も、全体的に前がなかなか止まらない馬場だったこともあり、積極的に行かなかった武騎手の消極的な騎乗を責める声は多かった。今年府中では先週先々週でようやく2勝を上げたが、それまでは未勝利が続いていた。現在の武騎手と府中の相性の問題もあるのかもしれない。
今回の安田記念においても、日本ダービーのような緩やかな流れになる可能性は否定できない。エアスピネル勝利の鍵は、武騎手の積極性なのは間違いないだろう。