武豊騎手と藤沢和雄調教師が4年ぶりに「和解」!? あの「屈辱エピソード」から15年……今年ついに”悲願”を達成した師の「心境」に変化?

 今年のオークスと日本ダービーをダブル制覇する快挙を成し遂げた藤沢和雄厩舎と、競馬界のカリスマ武豊騎手が今週末の函館開催で約4年ぶりのタッグを結成することとなった。

 長年にわたって競馬界を支えてきた東西の雄が、ついにタッグを結成する。中でも18日の新馬戦に登場するマリームーンは「フットワークの伸びがあって、調教で目を引く動きを見せている。父のイメージとは違うタイプですね。スピード感は十分。健康な馬で順調にきているので楽しみ」(日刊スポーツ)と厩舎が来年の桜花賞候補と大きな期待を抱く逸材だ。

 藤沢和雄調教師は「4年も乗ってなかったか」と目を細めたが、それもそのはずだ。藤沢調教師と武豊騎手といえば、それぞれが東西に分かれて長年競馬界を牽引してきた立場。お互いにその実力を高く評価しながらも、関東と関西の権威を懸けて長年名勝負を繰り返してきた間柄でもある。

 中でも有名なのは、藤沢調教師の代表馬の一頭でもあるシンボリクリスエスに武豊騎手が騎乗した際のエピソードだ。2002年のダービートライアル青葉賞(G2)を圧勝した際、武豊騎手は「いいですね。秋には絶対よくなりますよ!」と絶賛。

 しかし、まさにこれから管理馬で当時の悲願だったダービー制覇を目指す藤沢調教師からすれば複雑な心境だった。いくら手放しで絶賛されても「秋には」では遅いのだ。しかも、武豊騎手はあくまで”代打”。ダービー本番では最大のライバルとなりそうなタニノギムレットの騎乗がすでに決まっている。

 これではまるで「今の時点では、タニノギムレットには敵いませんよ」といわれているようではないか――。

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