ノーザンファーム黄金時代はまだまだ終わらない!? ソダシやソングラインも繁殖入り…生産馬がJRA・G1で200勝達成!
10日に阪神競馬場で行われた阪神ジュベナイルF(G1)は3番人気アスコリピチェーノが優勝。無敗の2歳女王という輝かしい成績を収めた。
そんなアスコリピチェーノの優勝とともに、生産者であるノーザンファームがJRA・G1通算200勝を達成。これは日本競馬の一時代を築き上げた母体、社台ファームの通算57勝と比較して4倍近い数だ。
今年ノーザンファーム生産馬はJRA・芝G1の19レース中15レースで優勝。勝率にして約8割の計算だ。特に秋のG1戦線では、ここまで7戦全勝とその勢いは止まらない。
生産頭数が多いことで知られるノーザンファームだが、今年のG1出走頭数は123頭で1着15回の勝率12.2%。2位の社台ファームは39頭出走の1着2回で勝率5%とこれまた大差をつけている。「数打ちゃ当たる」ではなく平均的に馬質が高いと言えるだろう。
17日に開催を控えた朝日杯フューチュリティS(G1)でもダノンマッキンリー、シュトラウスといった有望株が出走予定。阪神JFに続き、牡馬2歳王者の座をも射止めそうな気配だ。
また暮れのグランプリ有馬記念(G1)はなんと2018年から5年連続で優勝馬を輩出中。香港ヴァーズ(G1)で無念の出走取消となった21年のダービー馬シャフリヤールが急遽検討中。22年のダービー馬ドウデュース、23年のダービー馬タスティエーラを踏まえ3世代ダービー馬が揃う豪華布陣となる可能性が出てきた。
他にも凱旋門賞(仏G1)の4着馬スルーセブンシーズや今年の牝馬クラシックで好走を続けたハーパーなど有力馬が揃っており、掲示板にノーザンファーム生産馬の名が連なる可能性も高い。
ノーザンファームの生産者リーディングは昨年まで12年連続1位。今年の生産馬総賞金額も11日現在で171億3978万円と、2位社台ファームの79億1403万円とダブルスコア以上というから驚きだ。
ノーザンファーム黄金時代はまだまだ終わらない!?
また、ノーザンファームは現役繁殖牝馬も超豪華。自身だけでなく産駒までG1馬となったジェンティルドンナやアパパネの活躍は記憶に新しい。
11月の新馬戦で快勝したアパパネ産駒バードウォッチャーとヴィブロス産駒シヴァースも、これからの成長が楽しみな2頭だ。
近年引退した名牝達の産駒も勢ぞろいだ。順調に行けば来夏デビューとなるアーモンドアイの初年度産駒(父エピファネイア)について、中村均元調教師は「チャンピオンディスタンス一点に狙いを定めた血統とも言えます。狙いは当然、日本ダービー」と『東スポ競馬』にて大物を予感させるコメントをしている。
他にもラッキーライラック、グランアレグリア、ラヴズオンリーユー、クロノジェネシスらビッグネーム達の産駒デビューも待ち遠しい状況だ。
そして今年引退となったソダシ、ソングラインといった名牝達もノーザンファームで繁殖入りを予定している。脱帽するほどの層の厚さと言えよう。
現役馬の活躍はもちろん、未デビュー馬までも大器を揃えるノーザンファームの黄金時代はまだまだ続きそうだ。