ルメール騎手「夏休み」今年も取得!? 日本競馬への新たな価値提供に賛辞も、「リーディング」には大きな痛手?
現在全国リーディング3位(77勝)、今年のオークスと日本ダービーを制し、日本競馬の中心の一人として活躍するC.ルメール騎手。そんなルメール騎手が今年も”バカンス“を取るということで話題だ。
昨年、ルメール騎手は7月11日~21日までの海外渡航届を出し、同月16日、17日の開催では騎乗しないこととなった。行き先は故郷のフランス。もしかして、当時マカヒキで騎乗を予定していた凱旋門賞のため、フランスで騎乗するのか、もしくは他のビッグレースでの騎乗があるのか……などとファンは勘繰ったが、実際は「私用」だった。
今年も、同じく7月3〜12日まで「私用でフランスへ渡航」することとなった。今週末の8、9日は騎乗しないということである。
以前「C.ルメール騎手が夏休み取得? 海外の競馬文化から逸脱した日本の毎週開催が議論に」という記事でも記したが、海外競馬は、日本競馬のように1年中開催しているわけではない。開催がない場合騎手が「バカンス」を楽しむのは極めて自然。ルメール騎手も半ば当然の気持ちで休暇を取得しているはずだ。
ルメール騎手の選択には議論も起きているが、基本的に「1年中開催の日本競馬がおかしい」「日本人騎手も休ませて」と基本的にルメール騎手の行動を支持する構えだ。
「年中開催というのが当たり前になっている中、ルメール騎手が新たな価値観を提供している点は大きいですよね。フランスから単身日本を拠点にがんばっているわけですから、休みは許容するべきでしょう。こうした文化が広まるのは競馬界にとってもプラスでは?」(同)
一つ気になることといえば「リーディング争い」か。昨年わずか1勝差(186勝)で戸崎圭太騎手に全国リーディングを譲ったルメール騎手。あの「夏休み」がなければもしかしたら……と思ってもしまうが、譲れないのはリーディングも”休み”も同じのようだ。家族サービスもしたいのかもしれない。