【ジャパンダートダービー(G1)展望】今年の「地方勢」は一味違う!? 世代の頂点に立ち「怪物」エピカリスに挑戦状を叩きつけるのは……
12日に大井競馬場で、3歳ダートNo.1を決める交流重賞ジャパンダートダービー(G1)が開催される。今年で第19回を迎えるが、過去にはゴールドアリュールやカネヒキリ、フリオーソ、サクセスブロッケンなど、後にダート界の頂点に立った名馬が勝ち馬に名を連ねている、まさしく砂のダービーである。
今年はベルモントS(米G1)に挑戦したエピカリスの姿こそないものの、JRA勢を始め、南関東や愛知など全国から強豪が集ったジャパンダートダービー。
それでも中心は、前走のユニコーンS(G3)で初重賞制覇を圧勝で飾ったサンライズノヴァ(牡3歳、栗東・音無秀孝厩舎)で間違いないだろう。
前走まで6戦2勝と芝での黒星もあるものの、特別目立った存在ではなかったサンライズノヴァ。ユニコーンSの単勝4.9倍は、鞍上の戸崎圭太騎手の人気もあったはずだ。しかし、レースではスタートでやや立ち遅れながらも、最後は圧巻の競馬。中団から上がり最速の末脚であっさりと抜け出すと、最後は4馬身差をつけてゴールした。
父がこのレースの勝ち馬ゴールドアリュールであり、近親にフェブラリーSを制したサンライズバッカスがいる血統。ダートの一流どころの血が流れており、ここでの勝利を機に一気にスターダムへ伸し上がってもおかしくはない大器だ。
ただ、そのサンライズノヴァに勝るとも劣らない勢いを秘めているのが、連勝中のタガノディグオ(牡3歳、栗東・宮徹厩舎)だ。