オルフェーヴル産駒JRA初勝利! 距離が伸びた時が今後の焦点か
三冠馬・オルフェーヴルの初年度産駒が、ようやくJRA初勝利を上げた。
9日に開催された函館競馬の第5レースで、オルフェーヴル産駒のクリノクーニング(牡2歳、栗東・栗本博晴厩舎)がレコードタイムを記録して優勝した。母馬は現役時代に1600万下で活躍したクリノビスケット。同馬を所有するのは ”クリノ”の冠名でおなじみの栗本博晴氏だ。
レースはややバラけた形でスタート。クリノクーニングは3番手につけ、機をうかがう。4コーナー回って、外に持ち出されたクリノクーニングは先頭との差を詰めはじめる。そして、直線に入ると先を行く2頭を次々に交わしてトップに立ち、そのままゴール板を駆け抜けた。タイムは1:49.7秒。これは、昨年の新馬戦でタガノアシュラがマークしたタイムを0.2秒更新する2歳コースレコードだ。
騎乗した北村友一騎手は、「気性が前向きでカリカリしているかなという感じ」と話したものの、実際のレースでは「折り合ってリズム良く運べた。4角もスムーズについていけたし、いい反応を見せてくれた」と振り返っている。
これまでオルフェーヴル産駒は、モカチョウサンが4着、デュークストリートが10着、マイネルミシシッピが14着、そしてラブザワールドが7着とイマイチな成績。同じく今年、初年度産駒が中央デビューを果たしたロードカナロアの産駒は、6月の新馬戦を勝ち上がったステルヴィオに続き、すでに3頭が勝ち上がりと快調なスタートを切っている。他にも2着が1頭、3着が3頭、4着が1頭と次走で勝ち上がりが期待できる産駒も多い。ロードカナロアが早くも存在感を見せつけているのに比べて、オルフェーヴルは少々分が悪い。