函館記念(G3)サトノアレスのハンデに他陣営から「恵まれすぎ」の声!? 万全を期す2歳王者唯一の「死角」は名門・藤沢和雄厩舎の「最悪相性」?
極端に述べれば、藤沢和雄厩舎の人気馬惨敗の歴史が、そのまま函館記念の波乱の歴史の一因といえ、相性は決して良いとはいえない状況である。
「サトノアレスの死角があるとすれば、1800mから2000mへの距離延長でしょうね。この春も1800mのスプリングS(G2)は4着と格好はつけたものの、続く2000mの皐月賞(G1)では11着に大敗。この距離が長過ぎるということはなさそうですが、少なくともベストではないのかもしれません。
また、参戦自体が少ないのもありますが3歳馬の函館記念制覇は1989年のスピークリーズンが最後。ここ10年でも同じ藤沢和雄厩舎のバウンスシャッセ、札幌2歳S(G3)と毎日杯(G3)勝ちがあったナムラマースが、共に人気を背負って惨敗しています」(競馬記者)
前回、3歳馬が函館記念を勝った1989年は、奇しくも藤沢和雄厩舎が初めて日本ダービーに管理馬を送り込んだ、つまりは日本ダービー制覇に挑戦し始めた年でもある。あれから28年、名伯楽はついに悲願を達成したが、この因縁のレースも射止めることができるだろうか。