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【裏話】川田将雅すら「予測不可能」のアクシデントが発生!? シックスペンス陣営を襲った大誤算…国枝栄調教師の悲願はアロンズロッドに持ち越し
![今年のダービー馬ダノンデサイル 撮影:Ruriko.I](/wp-content/uploads/2030/10/Ruriko.I_20240414_danondesairu_254.jpeg)
横山典弘騎手が9番人気の伏兵ダノンデサイルとのコンビで最年長JRA・G1勝利を成し遂げた今年の日本ダービー(G1)。
レースは逃げると目されていたメイショウタバルが左後挫石で出走を取り消したこともあり、前半1000m通過62秒2の超スロー。馬群が固まった中で後方待機策を選択した馬たちは進路の確保に四苦八苦。残り1000mが56秒8の激流では末脚自慢の差し馬に出番はなかったか。
シックスペンスは得意パターンのダービーでまさかの凡走
そんな今年のダービーだったが、川田将雅騎手がコンビを組んだ3番人気シックスペンス(牡3、美浦・国枝栄厩舎)の9着に少々疑問を抱いたファンがいたかもしれない。
本馬は前走のスプリングS(G2)を2着に3馬身半の差をつけて圧勝した実力馬だ。このレースも超スローで流れ、1000m通過のラップはダービーより遅い63秒1。メンバー最速の33秒3で突き抜けただけでなく、ラスト2ハロンで10秒9-10秒8の加速ラップを刻んで楽勝していた。
むしろ超スローからの“ヨーイドン”は、前走のスプリングSと酷似する展開。シックスペンスの馬券を購入したファンも予想通りとなるはずだった。
しかし、好スタートこそ決めたシックスペンスだが、道中で川田騎手が折り合いに苦心するシーンも見られ、得意なはずの超スローで消耗し、最後の直線でもはじけることなく終戦を迎えてしまったのである。
こちらについてはレース後、川田騎手から「調教ではまったく見せていなかった力みが、返し馬で見られました。レースでもその通りの走りになってしまいました」というコメントが出ていたことからも、本来の実力を発揮することが出来なかったように映る。人馬にいったい何があったのだろうか。
陣営を襲った予期せぬアクシデント
![予期せぬアクシデントに遭遇した川田将雅騎手 撮影:Ruriko.I](/wp-content/uploads/2030/10/Ruriko.I_20240414_kawadayuuga_289.jpeg)
「川田騎手も力みが見られたと振り返った通り、ポジションを取りに行った際に掛かっていましたね。C.ルメール騎手から乗り替わったテン乗りの影響も少なからずあったように思います。ただ実はそれ以外にも陣営にとって大きなトラブルがあったみたいですよ。
というのも1週前追い切りに川田騎手が乗る予定だったのですが、水曜朝に美浦に向かう途中で車がパンクして到着できなかったんです。それで急遽、調教助手が代わりに追い切りで騎乗し、最終追い切りに川田騎手が騎乗することになったようです」(競馬記者)
最近は1週前にしっかりと追い切って、当週は微調整程度というパターンも多く、シックスペンスも本来なら1週前に川田騎手で時計を出して、最後は調教助手で軽くというプランだった様子。ところが予期せぬアクシデントの発生で「逆パターン」になってしまった。
実際のところは、どこまで影響したかは分からない。だがジョッキーが乗ると時計も出やすく、馬のテンションも上がりやすいと言われるだけに、大一番を前にさじ加減で誤差が出たという見方もできなくはない。
そういう裏事情を把握した上で、「調教ではまったく見せていなかった力みが、返し馬で見られました」という川田騎手のコメントを見ると、シックスペンスの凡走と因果関係があっても不思議ではなさそうだ。
競馬においては“完璧超人”といってもよさそうな川田騎手だが、さすがに車のパンクまでは予測できなかったか。
アーモンドアイの初仔アロンズロッドを筆頭に2歳牡馬のラインアップが充実していると噂される国枝厩舎。ダービー制覇の悲願は来年のラストチャンスに持ち越されることになった。
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