サンデーR史上最高額「2億円のイケメン」グランアレグリア初仔に熱視線!? 希少な“付加価値”がクロノジェネシス初仔との差を生んだ?

G1を6勝したグランアレグリア 撮影:Ruriko.I

 先週末から2歳戦が始まり、早くも来年のクラシックに向けた戦いが幕を開けた。その一方で、この季節は多くの一口馬主クラブが募集馬リストを発表する時期でもある。

 対象となるのは2023年に生まれた1歳馬がほとんどだが、数日前からSNSなどで話題を集めているのがサンデーレーシングのラインアップである。

 関東入厩馬49頭、関西入厩馬42頭の計91頭のリストが明らかになったのは先月中旬。中でも大きな注目を浴びているのがグランアレグリアの2023(牡馬)だ。

サンデーR史上最高額「2億円のイケメン」に熱視線

 同馬はエピファネイアと、現役時代にG1を6勝した名牝グランアレグリアとの間に生まれた母の初仔。何と募集総額は2億円(1口500万円)で、ルーラーシップの1億8000万円(1口450万円)を上回るクラブ史上最高額というから驚きだ。

「2億円の大台に達しましたか……。重賞を1つ2つ勝っただけでは元を取れないような金額ですが、母のスピードを受け継いでいれば大いに期待できるでしょう。今夏デビュー予定のアーモンドアイの初仔がシルクレーシングから総額2億4000万円で募集されたので、2億円は妥当だと思いますよ。会員による争奪戦は必至でしょうね」(競馬誌ライター)

G1・4勝のクロノジェネシス 撮影:Ruriko.I

 そしてもう1頭の1歳牡馬も高額で募集された。それがルーラーシップと同じ1億8000万円で募集されたクロノジェネシスの2023である。こちらも同じく母の初仔で、父もエピファネイアだ。

 グランアレグリアとクロノジェネシスといえば、ともにサンデーRの所有馬で、同世代のライバルでもあった。母同士は、桜花賞で直接対決が1度あったが、その時はグランアレグリアが優勝、クロノジェネシスは3着に敗れている。

 その後は別々の路線を歩んだが、クロノジェネシスも秋華賞、宝塚記念2勝、有馬記念とG1を4勝。G1・6勝のグランアレグリアには及ばなかったが、生涯獲得賞金額はクロノジェネシスの方が僅かに上回っている。

「実績は甲乙つけがたい2頭ですが、初仔の募集額には2000万円の差が出ました。母のG1勝利数に加えて、馬自身の“ルックス”も若干影響を及ぼしたかもしれません。

というのも、黒鹿毛のクロノジェネシスの初仔に対して、グランアレグリアの初仔は栗毛、しかも希少な尾花栗毛でした。鹿毛の両親はもちろん、血統表で4代前までさかのぼっても栗毛の先祖は存在しません。5代前に数頭の栗毛が確認できますが、かなりレアな現象かもしれません」(同)

 金色のたてがみと尻尾に3本の白いソックスを履いた姿はまさにイケメン。SNSなどでは多くのファンから黄色い声援が飛ぶ事態となっている。

 早ければ1年後の6月にデビューを迎えるが、その美しさ見たさに大勢のファンが競馬場に駆け付けることになるかもしれない。ゆくゆくは同じ栗毛のテイエムオペラオーやオルフェーヴルのような活躍を見せることができるか。イケメン2億円ホースの今後の成長が楽しみだ。

GJ 編集部

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