新種牡馬ナダルの産駒が新馬戦連勝! 現役時代デビュー4連勝も故障で引退した「幻のダービー馬」、産駒が2歳戦で大旋風の予感

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 9日、京都5Rに行われた2歳新馬戦は、1番人気ポートデラメールが優勝。道中は中団で脚を溜めると、最後の直線はメンバー唯一の上がり3ハロン33秒台の末脚でデビューVを決めた。

 騎乗した団野大成騎手はレース後「まだまだ課題は多いですが、それだけ上積みがあると思います」と、伸びしろがあることを強調。近親にはダービー馬のシャフリヤールやG1・2勝のアルアインがいる良血。これからの成長が楽しみだ。

 また、同馬の勝利により早くも産駒2頭目の勝ち上がりとなったのが、新種牡馬のナダルだ。

ナダル産駒が早くも2頭目の勝ち上がり!

 社台スタリオンステーションで2021年から種牡馬生活を送っているナダルは現役時代、米国でデビュー4連勝を飾りケンタッキーダービー(G1)の有力馬に浮上。しかし、本番前に故障したことで引退を余儀なくされた幻のダービー馬である。

 産駒は3頭目の出走となったヒデノブルースカイが、8日の函館5Rに行われた新馬戦で1着となり、種牡馬としてJRA初勝利を飾った。翌9日もポートデラメールが勝ち上がり、土日で新馬戦連勝となった。

 ちなみに、ナダル自身は父にブリーダーズCクラシック(G1)などG1・3勝を挙げたブレイムを持つ。今回勝ち上がった産駒2頭は、母父がともにディープインパクトだった。

「ヒデノブルースカイは函館・芝1000mでハギノトップレディのレコードとコンマ4秒差と、豊かなスピードを披露してくれました。ナダル自身は現役時代ダートで4戦4勝だったことから、ダート戦が始まればさらに産駒の活躍が期待できますね。

来月開催されるセレクトセールでも、ナダル産駒は当歳・1歳馬を合わせて10頭以上が上場される予定です。この活躍を見ると高値がつきそうですよ」(競馬記者)

 実際にナダル産駒は、先月開催された千葉サラブレッドセールにおいてスクラッタの2022(牝)が税込み1億2100万円の最高価格で取引されるなど、すでに評価が高い。

 スクラッタの2022はその後リアライズスマイルと名付けられ、美浦の手塚貴久厩舎に入厩している。近親には重賞2勝のクラウンプライドがいることから、この馬もデビュー戦が待ち遠しい1頭だ。

 先週の新馬戦で2着に敗れたカルデライトも、すぐに勝ち上がりが期待できそう。旋風を巻き起こしそうなナダル産駒の走りに来週以降も注目だ。

GJ 編集部

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