武豊、横山武史が函館参戦の裏で「JRAの事情聴取」も関係?注目若手騎手の「グレーゾーン疑惑」がひっそりと決着
先週末の開催から夏競馬が本格的にスタートした。例年なら夏場を北海道で過ごすC.ルメール騎手が新潟を拠点にするため参戦予定もなく、今年の北海道シリーズは例年以上に若手騎手たちの活躍に注目が集まるだろう。
ただ、函館や札幌で騎乗するだけでなく、まだこれといった実績のない若手にとって騎乗馬の確保は急務。ライバルが増える分だけ熾烈な争奪戦が繰り広げられそうだ。
北海道参戦でも騎乗馬の確保に奔走する若手騎手たち
「今年の北海道は東西の減量騎手や若手騎手が例年以上に揃ったので、みんな騎乗馬の確保に必死になっていますね。減量が生きる短距離では武豊騎手や横山武史騎手らトップジョッキーよりも優先的に依頼があるケースもあるようです。
とはいえ、道中の進路取りや展開を読む技術が求められる中長距離では、なかなか依頼をもらえないみたい。むしろ東京や京都の減量騎手が少ないので、北海道に参戦しなかった騎手が恩恵を受けている感じです。
実際、東京でルーキーの大江原比呂騎手が初勝利。2年目の石田拓郎騎手も2勝目を挙げました。京都でも西塚洸二騎手や永島まなみ騎手、吉村誠之助騎手への騎乗依頼がいつもより多く集まっていましたよ」(競馬記者)
グレーゾーン疑惑のエージェント問題が決着?
そんな折、少し前に当サイトで触れた『吉村騎手のエージェント関連の記事』についての続報が入った。当時はとあるエージェントが、正式な担当ではない吉村騎手の騎乗馬について便宜を図っていたことがグレーゾーンにあたるのではないかと危惧する内容だった訳だが、どうやら吉村騎手のエージェントとして正式に担当となっていた。
「JRAから事情聴取を受けるなど、このままでは何かしらの処分を受ける危機感を抱いたのか、周囲のエージェントや厩舎関係者に吉村騎手を担当することになった旨を報告していましたね。
こういった怪しい動きにはJRAサイドも目を光らせており、一線を越えるような場合はトレセンや競馬場への出入り禁止など、厳しい処分を下される可能性もあります。エージェント業も水面下で馬を取ったり取られたりとシビアな世界ですが、フェアにやらないと目をつけられてしまいます」(同)
JRAでも1名のエージェント(騎乗依頼仲介者)が担当できる騎手の人数には、3名+若手騎手1名という制限が設けられている。エージェントとしても効率よく稼ぐために担当騎手のやりくりには気を使うのだろう。
短期免許で来日する外国人騎手の奪い合いなどもありそうだが、公正競馬のイメージを損なわないようにするためにも、最低限のルールを守った上で競馬を盛り上げる必要があることは確かだ。