サトノダイヤモンド凱旋門賞制覇に黄色信号!? 世界的怪物スノーフェアリー以来7年ぶりに「英・愛オークス5馬身圧勝」の超大物”天才少女”現る

 15日(現地時間)、アイルランドのカラ競馬場で愛オークス(G1)が行われ、1番人気のイネーブル(牝3歳、英・J. ゴスデン厩舎)が5馬身半差で圧勝した。なお、イネーブルは先月の英オークス(G1)に続いてのG1制覇となった。

 今年の英ダービーを勝ったウイングスオブイーグルスが故障により引退し、G1タイトル7勝を誇る名牝マインディングも今月に引退表明。昨年の仏ダービー馬で本命候補のアルマンゾールも今年ここまで未出走と、混迷を極めていた今年の凱旋門賞戦線。

 昨年の覇者ファウンドもすでに引退しており、日本を代表して出走するサトノダイヤモンドにとっては”追い風”が吹いていたのだが、ここにきて英国の”天才少女”が大きな壁となって立ちはだかることとなった。

 ここまで5戦4勝。調教師は世界屈指の名伯楽となるJ.ゴスデン。騎手もその実力が日本にも轟いているL.デットーリと「世界最強コンビ」が送り出したイネーブル。

 キャリアわずか3戦で挑んだ英オークスでは、最後の直線で1番人気馬と一時叩き合いになったが残り200mで突き放すと、最後は5馬身差をつけてゴール。なお、勝ち時計はエプソム競馬場で行われた英オークスのレコードを27年ぶりに更新している。

 また、続く愛オークスでは2番手につけると、最後の直線であっさりと抜け出した。その後は後続を突き放す一方。最後はデットーリ騎手が追うのを止めたままゴールしたが、後続には5馬身半の大差がついていた。英・愛オークスのダブル制覇は2010、11年のエリザベス女王杯(G1)を連覇したスノーフェアリー以来、7年ぶりの快挙となる。

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