アーモンドアイにコントレイル、ウオッカなど名馬に共通点?「前代未聞級」武豊×キーファーズの2歳新馬がデビュー間近
春のグランプリ・宝塚記念(G1)で1番人気に応えられず、6着に敗れたドウデュースと武豊騎手のコンビ。降りしきる雨の中、最後の直線は内を突いたが、自慢の豪脚は鳴りを潜めた。
3月に行われたドバイターフ(G1)に続き、今春は1番人気で2連敗。ドウデュースを所有するキーファーズと武豊騎手のコンビも、昨年の有馬記念(G1)を最後に白星から遠ざかっている。
これから始まる後半戦で巻き返しが期待される中、すでに武豊騎手の手綱でデビューが内定しているキーファーズ期待の新馬がいる。それがイフウドウドウ(牡2歳、栗東・角田晃一厩舎)である。
同馬は新種牡馬ルヴァンスレーヴの産駒。近親には重賞ウイナーのメイケイペガスターやモエレソーブラッズ、桜花賞(G1)まで駒を進めたペニーホイッスルなどがいる血統。先月9日にはゲート試験も無事にクリアした。
ソエが出たため一旦放牧に出されていたが、すでに帰厩済み。『キーファーズサロン』に「札幌の初日1700ダートで豊さんで予定します」という角田師のコメントも掲載されているように、来月20日の札幌5Rが初陣となる見込みだ。
武豊×キーファーズのイフウドウドウは「前代未聞級」!?
また、「佇まいや行いに威厳があり、立派な様子のこと」を意味する四字熟語『威風堂々』が馬名の由来となっているイフウドウドウだが、実は同名の先代が確認できるだけでもすでに4頭おり、本馬が5代目となるのは驚きだ。
「ダービー馬のウオッカや、凱旋門賞(仏G1)で2着に好走したエルコンドルパサー、三冠馬ミスターシービーなどが同名馬の2代目であることは、コアなファンの間では知られるところ。また、近年でもG1・9勝を挙げたアーモンドアイや、無敗の牡馬三冠を達成したコントレイルにも先代がいるということでちょっとした話題となっていましたね。
2016年には名バイプレイヤーとして知られるヒシマサルの3代目が登場したことでも話題となっていましたが、イフウドウドウの5代目というのは私もちょっと耳にしたことがありません」(競馬記者)
ちなみにこれまでのイフウドウドウは確認できる限り、初代が未出走のまま登録抹消。2代目も中央では勝利を挙げられず引退、3代目は未勝利こそ勝ち上がったものの、その後9連敗で現役を退いた。4代目も中央では障害未勝利の1勝のみに終わっている。
つまり、“過去のイフウドウドウ”は目立った活躍ができたとは言い難い。レジェンド武豊騎手とともにデビューを予定する5代目は、出世頭と呼ばれるような成績を残すことができるだろうか。