「出禁」を噂された大物のほかにも意外な人物!?一見わからない名義の正体…昨年話題の「超大物ルーキー」が馬主業でも本気モード?
2日間の合計で455頭が取引され、落札総額は4年連続で歴代最高を更新する289億1800万円。世間では物価の高騰と賃金の低下が嘆かれる中、セレクトセールにおいては“バブル”がまだ続いているかのような感覚である。
また、同セールといえば常連の大物オーナーたちに交じり、見慣れない参加者の正体が注目を集めることも珍しくはない。
超大物ルーキー馬主がセレクトセールで2頭を落札
購買者の中に昨年のセレクトセールで不評を買い、「出禁」の噂もあった人物の名前が含まれていたことも一部で話題となったが、プロ野球・福岡ソフトバンクホークスの柳田悠岐選手が初日に2頭を落札した。
柳田選手は昨年、サラブレッド1歳市場の「セレクションセール2023」において、2日間で3頭(税別合計9200万円)を購買しており、超大物ルーキー馬主の誕生というニュースで注目を集めていた。
実際、プロ野球出身者の馬主は、G1馬のオーナーとして有名な佐々木主浩氏を筆頭に新庄剛志氏、三浦大輔氏、吉井理人氏、田中将大氏、山本昌氏など意外と多い。柳田選手も現役引退後は精力的に動くかもしれない。
「昨年のセレクションセールから馬を買い出しましたが、今年はついにセレクトセールにも顔を出しましたね。つい先日もお忍びで函館競馬場に来場していて、愛馬のセイフウサツキの走りを見たらしいですよ。現在は怪我でリハビリ中ということもあり、マスコミやファンに見つかって、おかしな噂を拡散されても困るということで本当に近しい人にしか言ってなかったみたい。
初勝利は次回に持ち越されましたが、その足で北海道の牧場を巡ったり、セレクトセールに出る馬たちの下見をするなど、ポッと出の成り上がり馬主と違ってかなりの本気モードで取り組んでいますね。この後のセールでも見合った値段なら購買する意向のようですし、これからも注目の存在になると思います」(競馬記者)
ちなみに柳田選手は、サントシャの2023 (牝、父キズナ)を4100万円、セットプレイの2023 (牝、父オルフェーヴル)を4800万円でそれぞれ落札した。馬主の名義は「Y’sレーシング」となっている。