「G1・3勝」の名牝も彷彿? 武豊&ナムラローズマリーが3連勝達成!「力もスピードもある」北海道で急上昇の短距離牝馬
武豊騎手&ナムラローズマリーが3連勝!
21日、札幌9Rに行われたHBC賞(2勝クラス)は、ナムラローズマリー(牝3歳、栗東・羽月友彦厩舎)と武豊騎手のコンビが1番人気に応えて優勝した。
12頭立てで争われた芝1200mの一戦。ナムラローズマリーはスタートこそ五分だったが、二の脚の速さでハナへ。前半600mを34秒1のマイペースで通過し最後の直線に入ると、後続の追い上げを抑え込み最後はアタマ差で勝利した。
同馬はこれで先月の未勝利戦から北海道で3連勝を達成。武豊騎手とのコンビもこれで3戦3勝だ。レース後、SNSやネット掲示板では同じオーナーの所有馬でスプリント重賞4勝をマークしているナムラクレアのような活躍を期待する声も上がっていた。
「2着エリカカリーナは今年1月のクロッカスS(L)で3着に好走。3着のシカゴスティングも昨年の阪神ジュベナイルF(G1)で5着の実績があります。それらの相手を退けて(ナムラローズマリーは)3連勝を飾ったのですから価値があります。
北海道で急上昇している短距離路線の牝馬ということで、個人的にはストレイトガールとも一瞬イメージが重なりました」(競馬記者)
北海道で急上昇、ストレイトガールを彷彿?
記者が挙げたストレイトガールといえば、2015年にヴィクトリアマイル(G1)とスプリンターズS(G1)を優勝。7歳でラストランとなった16年のヴィクトリアマイルも制したG1・3勝の名牝だ。
引退してからも「遅咲きの快速女王」と呼ばれファンから親しまれているストレイトガールだが、4歳夏の時点ではまだ500万下(現1勝クラス)の身であり、ほとんど無名といっていい存在だった。頭角を現したのは夏の北海道で4連勝を飾ったあたりからである。
もちろん、ナムラローズマリーをストレイトガールと比べるのはまだまだ気が早い。ただ、北の大地で3連勝も並大抵の馬にできる芸当ではないだろう。本馬も相当の素質を秘めていることは間違いなさそうだ。
「欲をいえばもう少しリラックスしてくれればと思いますが、これで3連勝。力もスピードもあるので今後が楽しみです」
レース後、ナムラローズマリーに騎乗した武豊騎手もそう期待を口にした。課題を挙げたのは期待の裏返しである上、伸びしろがまだまだ残されているとも言えるだろう。
この夏を代表する上がり馬の1頭となりそうなナムラローズマリー。今後、どこまで上り詰めていくことになるのか楽しみだ。