福永祐一厩舎「良血2歳馬」が仕切り直しのデビュー戦! 川田将雅が騎乗する「同期」の血統馬がライバル?
今週末から夏の新潟開催がスタート。9月1日まで6週間にわたり夏競馬の後半戦が繰り広げられる。
28日の4Rには芝1600mの2歳新馬戦が組まれている。ここでデビューを予定しているのがルージュレアリーズ(牝2歳、栗東・福永祐一厩舎)だ。
ルージュレアリーズが仕切り直しのデビュー戦!
レイデオロ産駒のルージュレアリーズは、重賞ウイナー・レッドモンレーヴの半妹。祖母にG1・2勝の名牝エアグルーヴを持つ良血である。本来であれば宝塚記念(G1)当日の芝1800mで武豊騎手とともに初陣を迎える予定だったが、脚部不安により直前で回避。ただ、すぐに仕切り直しの一戦が決まったことは不幸中の幸いだったといえるだろう。
残念ながらスケジュールの都合でレジェンドとのコンビは幻となったが、パートナーは関東リーディングトップの戸崎圭太騎手に決定。夏の福島開催でリーディングを獲得したジョッキーを背に、どのようなレースを見せてくれるか非常に楽しみだ。
ちなみに、ルージュレアリーズを管理する今年3月開業の福永厩舎は、4月末までに5勝を挙げる好スタートを切ったものの、その後は勝ち星から見放されている。本馬がおよそ3ヶ月ぶりの白星をもたらすか注目したい。
川田将雅騎手が騎乗する「同期」の血統馬がライバル?
とはいえ、開幕週のマイル戦ということもあり、このレースは他にも有力馬が揃いそうだ。中でもライバルの1頭としてルージュレアリーズに立ちはだかりそうなのが、サンデーレーシング所属のダンケルドだ。
川田将雅騎手とのコンビで出走を予定しているダンケルドは、ミッキーアイル産駒の牡馬。母カレドニアレディは現役時代に英国の重賞を勝っており、姉には現オープンのスコールユニバンスがいる期待の血統馬である。
「ダンケルドを手掛けるのは今年3月に調教師デビューした森一誠師。つまりルージュレアリーズを手掛ける福永師とは同期になります。
両者はともにここまで5勝ずつを挙げており、今年開業した厩舎の中ではトップの数字。年齢的には福永師の方が1つ上ですがほぼ同世代であり、お互いにいいライバルとして切磋琢磨しあっているといえそうです」(競馬記者)
森一師はダンケルドについて『スポーツ報知』の取材に「(1週前追い切りは)時計も中身も上々だったと思います」「馬っぷりのいい馬で、ゲートは水準です」と、デビュー戦に向けた手応えを口にしている。
新進気鋭の若手トレーナー2人が送り出す期待の若駒2頭の対決は見ものとなりそうだ。果たして軍配はどちらの馬に上がることとなるだろうか。