祝2000勝達成!武豊を超えられない超一流”手前”福永祐一伝説をここで振り返る
春の高松宮記念を制し、ここでも断然の1番人気に支持されたビッグアーサーに騎乗。ここを勝てばJRA賞の最優秀短距離馬となることはほぼ確実視されていた。同馬はスピードと先行力を武器とする快速馬。このレースもスタートを決めて前に付ければほぼ負けることはないと思われた。しかし福永祐一は好スタートを決めた後、あろうことか同馬を控えさせて中団の位置取りを選択。この作戦は完全に裏目となり、同馬は必死に追い込むも前が空かず余力を残して12着に大敗。多くの競馬ファンの怒号が中山競馬場に鳴り響いた。レース後の本人は「最低の騎乗でした」とコメントし、自らの騎乗ミスを認めて謝罪。
またジャスタウェイの引退レースだった有馬記念の騎乗内容を批判する声も多い。ある競馬記者は
「直線の短い中山競馬場。あの超スローペースを後方からいって届くはずがない。最速の上がり33秒4の脚を使っていたように、力はこの馬が一番だった。ペースが読めずレースで動けず脚を余して本当に消極的な内容だった」
と憤慨していたが、確かにここ数年の福永祐一は後方や中団から追い込んで届かないレースがよくみられた。安田記念のリアルスティール、日本ダービーのワールドエース、高松宮記念や函館スプリントステークスのロードカナロアなど大一番や名馬に乗っての騎乗ぶりが目立つ。
落馬事故
福永祐一はデビュー4年後に落馬で腎臓摘出などの大怪我を負うなど、これまで幾度となく危険な落馬事故を経験している。
1999年4月17日 小倉大賞典
レース前に落馬。左腎臓損傷、左肋骨骨折、腹部打撲、左腎臓摘出。
2015年10月31日 スワンステークス
レース中に落馬。右肩鎖関節脱臼、右鎖骨剥離骨折、右肩靭帯の断裂、右胸骨骨折で全治4か月の診断。
2016年3月28日 高松宮記念
レース後のウイニングラン中に落馬。幸いけがはなかった。
2016年12月3日 新馬戦
レース中に落馬。右鎖骨骨折で休養。
2017年2月5日 きさらぎ賞
レース中に落馬。左肘内側側副靭帯損傷で休養。