ノーステッキ「7馬身差」凌ぐ強さに評価爆上がり!敗れた相手はイクイノックス2世?アルレッキーノ「一蹴」に世代最強馬の声も
札幌メインのエルムS(G3)をペイシャエス、新潟メインのレパードS(G3)をミッキーファイトが制した先週末の開催だが、ある意味で重賞レースよりも大きな注目を集めたのは、土曜新潟2Rの未勝利戦を勝ったアルレッキーノ(牡2、美浦・国枝栄厩舎)かもしれない。
7頭立てで行われた芝1600mのレース。スピードの違いでハナに立ったアルレッキーノは、前半1000mを59秒6のマイペースで一人旅を決める。最後の直線に入っても他馬との手応えの差は歴然。鞍上のC.ルメール騎手が軽く促しただけで後続馬を置き去りにしてしまった。
しかも一度もムチを入れられることもなく馬なりのまま先頭でゴール。まるで追い切り代わりとでも言わんばかりの大楽勝だったのだからタダモノではない。1分33秒3(良)の勝ちタイムも優秀なら、上がり3ハロン33秒7の切れ味も素晴らしかった。
圧倒的な強さを見せたアルレッキーノを負かした相手も
「楽勝でした。1600mがベストだと思います。レベルが高そうです」
ただ、ノーステッキで7馬身差の楽勝を決めたパートナーを褒めたルメール騎手のコメントは、気性的な懸念もあってかマイラー寄りの評価。未知数なブリックスアンドモルタル産駒ではあるが、母チェッキーノは今春のオークス(G1)を制したチェルヴィニアも出した。今後の成長次第では距離延長も視野に入るだろう。
その一方で本馬が制したのはキャリア2戦目。当然ながらデビュー戦で敗れていたからこそ未勝利戦に出走していた訳だが、これほど強い馬を負かした相手がいたということである。
「新馬戦でアルレッキーノを一蹴したクロワデュノール(牡2、栗東・斉藤崇史厩舎)の強さが、間接的に証明される格好になりましたね。こちらは底力を問われる東京の芝1800mで2馬身半差の完勝。キタサンブラック産駒ということもあり、一部ではイクイノックス2世と期待する声も出ていました」(競馬記者)
実際、ネットの掲示板やSNSでは、アルレッキーノの強さに驚く声と同じくクロワデュノールに対し、「相当ヤバいのでは?」「世代最強かもしれない」「これは化け物」と期待する声もチラホラ……。2頭を所有するサンデーレーシングとしても、楽しみなクラシック候補といえそうだ。
まだまだ続く2歳馬のデビュー戦。超大物と噂されているアーモンドアイの初仔アロンズロッド(父エピファネイア)は、態勢が整わなかったとして11日のデビューが先延ばしとなったものの、本馬も含めて新たなクラシック候補の登場にも期待したい。