最強社台グループに「侍」が挑戦状!? 苦戦が続く馬産地・日高再興へ「ハナズ」のM.タバート氏が新1口馬主クラブ設立!

 豪G1・オールエイジドSを始め、チューリップ賞(G3)や京都牝馬S(G3)の勝ち馬ハナズゴールの馬主として知られるオーストラリア人オーナー、マイケル・タバート氏が新たなクラブ法人「ニューワールドレーシング」を設立するようだ。

 述べるまでもなく、今の競馬界の中心は社台グループである。「競馬は社台の運動会」と揶揄されて久しく、特に社台が展開する社台レースホースやサンデーレーシング、キャロットファームといった1口馬主クラブ法人は近年の競馬で猛威を振るっている。

 今年の3歳クラシックもサンデーレーシングのアルアインが皐月賞を勝ち、社台レースホースのソウルスターリングがオークス、キャロットファームのレイデオロが日本ダービーを勝つという状況。今やG1馬のオーナーになりたければ個人で下手に馬を買うよりも、こういった社台グループの1口馬主クラブで、選り取り見取りの良血馬を漁った方がよほど現実的であるというわけだ。

 しかしこれが競馬である以上、強者がここまで盤石に繁栄すれば、他の弱者は当然これまで以上に厳しい状況に追い込まれている。世界中からあらゆる良血馬を買い集め、次々と名馬を送り出している社台系牧場が強く輝きを放つ一方、時代の流れに埋もれていった他の牧場の数は決して少なくはない。

 中でも衝撃的だったのは、大種牡馬ブライアンズタイムで成功し、ビワハヤヒデ、ナリタブライアン兄弟など数多くの歴史的名馬を送り出した名門・早田牧場の倒産だ。

 一時は社台グループに次ぐ国内第2位の生産牧場として、苦境に苦しむ北海道日高地方を代表する大牧場となっていた早田牧場。しかし、社台グループが購入した種牡馬サンデーサイレンスの産駒が大活躍し、切り札的存在だった三冠馬ナリタブライアンが種牡馬入りからわずか2年で急死。大型投資の失敗も相まって2002年に無念の倒産となった。

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