菊花賞馬輩出の「出世レース」に好素材が集結! 過去の優勝馬にキタサンブラック兄の名も…ラスト一冠の「惑星」として名乗りを上げるのは
日本勢のメダルラッシュに沸いたパリオリンピックも閉幕し、お盆休みを迎えている日本列島。長かった夏競馬もいよいよ終盤戦に突入しようとしている。
18日には“真夏のスーパーG2”ともいわれる札幌記念(G2)が開催されるが、同日の新潟競馬場でも秋G1に繋がる一戦が繰り広げられる。それが10Rに組まれている阿賀野川特別(2勝クラス)だ。
2008年にこのレースを勝ったオウケンブルースリはご存知の通り、後の菊花賞馬である。昨年の勝ち馬リビアングラスも菊花賞(G1)に駒を進めており、本番でも4着に好走したことを覚えているファンも少なくないだろう。
ちなみに、新潟・芝2200mの舞台で行われる阿賀野川特別は過去10年間で3歳馬が5勝しているが、勝った5頭はその後もれなくラスト一冠の菊花賞まで駒を進めているのだ。
「それもただ菊花賞に出走するだけでなく、ポポカテペトルとユーキャンスマイルはともに二桁人気で3着に入り波乱を演出しています。阿賀野川特別には菊花賞で高配当を獲得するためのヒントも隠されていそうですよ。
ちなみに3歳以外の勝ち馬でも、キタサンブラックの兄で現役種牡馬のショウナンバッハや、香港ヴァーズ(G1)で3着に好走したトーセンバジルなどが名を連ねています。いわゆる夏の出世レースの1つといえるでしょうね」(競馬記者)
今年も阿賀野川特別に好素材が集結
そんな阿賀野川特別に今年は5頭の3歳馬がエントリーしてきた。中でも注目したい1頭が2戦無敗のバッデレイト(牡3歳、栗東・上村洋行厩舎)だ。
デビューこそ今年5月と遅くなったバッデレイトだが、京都・芝2200mの初陣で既走馬相手に勝利。上がり最速となる34秒1の末脚で抜け出し、2着に1馬身1/4差をつけた勝ちっぷりには、騎乗した岩田望来騎手も「能力は高いので、今後も大事に使っていければ」と評価。続く木屋町特別(1勝クラス)も2番手から上がり最速タイで抜け出し2連勝とした。
血統的にはホープルフルS(G1)や札幌記念で2着のトップナイフや、菊花賞と同じ京都3000mの万葉S(OP)勝ち馬ステラウインドの半弟となる。父は菊花賞などG1・2勝のサトノダイヤモンドに替わっており、無傷の3連勝でここも突破すれば、間違いなくクラシック最終戦のダークホース的存在として浮上するだろう。
また、他にも前走・ラジオNIKKEI賞(G3)1番人気に推されたサトノシュトラーセや、大ベテラン柴田善臣騎手とのコンビで連勝中のピースワンデュック、G1馬ペルシアンナイトの近親オリエンタルナイトなど楽しみな3歳馬が阿賀野川特別に登録済みだ。
果たして、注目の一戦を制するのはどの馬になるだろうか。