「体重超過」大江原比呂が1日でダイエット成功!岩田望来や西村淳也も悩んだ過酷な体重管理

 1日の新潟1R・2歳未勝利(芝1400m)は、5番人気マリノトニトゥルス(2牝、美浦・武市康男厩舎)が勝利。好発を決めてハナに立つと道中はマイペースの逃げ。直線を迎えて1番人気ルチアーナが並び掛けてきたが、最後まで抜かせないままゴール。クビ差の叩き合いを制したルーキーの大江原比呂騎手の積極的な騎乗が好結果を導いた。

 嬉しい今年4勝目となった大江原騎手は、「周りを気にする馬なので後ろから来てくれた分頑張ってくれました」と喜びのコメント。この調子で来週以降の飛躍に繋げたいところだ。

4勝目を挙げてダイエットにも成功

 土日の新潟で土曜4鞍、日曜6鞍の計10鞍に騎乗した大江原騎手だが、日曜の1R以上にホッとしたのは同日の8Rだったかもしれない。

 というのも大江原騎手は、土曜の8Rでペイシャソプラノに騎乗した際、負担重量を超過するミスを犯していたからだ。

 このレースは50.0キロで騎乗する必要があったのだが、実際は50.5キロで騎乗。JRAから「ペイシャソプラノ号の騎手大江原比呂は、体重の調整ができず公表された負担重量で騎乗できなかったことについて過怠金10万円」という処分が下されていたのだ。

 そして翌日の8Rでも同じく50.0キロのバウンドトゥウィンに騎乗を予定しており、さらなる“ダイエット”が必要な状況となっていたものの無事クリア。レースでは8番人気で11着に敗れたが、連日の負担重量超過という最悪の事態を回避することに成功した。

「前日に制裁された翌日でしたのでヒヤヒヤしながら見守っていました。幸い0.5キロの誤差で済んでいたため、何とかもう一絞りに成功したということですね。現役を引退した騎手がふっくらした姿でメディアに登場することも珍しくないように、やはり騎手の体重管理は過酷です。若手や女性騎手には斤量面での優遇がありますが、ルールで決められている以上はシビアな体重管理を求められます」(競馬記者)

 また、斤量超過のリスクと背中合わせの騎手だけに、今回の大江原騎手だけでなく過去にも同様の制裁を下されたケースもある。

 今年の3月16日には河原田菜々騎手が体重調整に失敗。2023年5月21日の大久保友雅騎手、2020年3月28日の岩田望来騎手、2018年10月28日の西村淳也騎手らも過怠金10万円の処分を受けた過去を持っている。

 余談だが、新潟記念(G3)のレース前に放馬し、競走除外となったライトバックを管理する茶木太樹厩舎の西谷凛調教助手も体重管理に苦しんだ元騎手だ。

GJ 編集部

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