「キングカメハメハ記念」はディープインパクト凌ぐ好相性!知っているのと知らないのでは大違い?
1日、新潟競馬場で行われた新潟記念(G3)は、直前まで1番人気に支持されていたライトバックが放馬で除外となるアクシデントが発生。レースは8番人気シンリョクカがゴール前で猛追したセレシオンとの叩き合いを制して優勝した。
陣営にとっても勝利に導いた木幡初也騎手、管理する竹内正洋調教師、所有する由井健太郎オーナーすべてが重賞初制覇のオマケつき。2歳時には阪神ジュベナイルF(G1)でリバティアイランドの2着に入った好素材。この勝利をきっかけに秋の飛躍へとつなげたい。
そして1着シンリョクカ、2着セレシオン、3着キングズパレスで決着した今年の新潟記念だが、出走各馬の血統的な側面を振り返ると非常に興味深い結果でもあった。
種牡馬として一時代を築いたディープインパクト、キングカメハメハの産駒が好走するレースとしても知られており、過去10年の歴史においても前者の産駒が3勝、後者の産駒が2勝と好走していた。
ただ近年は2016年のアデイインザライフを最後にディープインパクト産駒が勝利しておらず、キングカメハメハの血を持つ馬たちが大活躍だった。特に顕著な傾向が表れたのは2018年以降の新潟記念だ。
■キングカメハメハに関係する産駒の成績
2018年 1着ブラストワンピース(母父)
2019年 1着ユーキャンスマイル(父)、2着ジナンボー(母父)
2020年 1着ブラヴァス(父)、2着ジナンボー(母父)
2021年 3着クラヴェル(母父)
2022年 2着ユーキャンスマイル(父)
2023年 1着ノッキングポイント(母父)、2着ユーキャンスマイル(父)
2024年 1着シンリョクカ(母父)、3着キングズパレス(父)
ご覧のように毎年3着以内にキングカメハメハ産駒、または母父キングカメハメハの馬が馬券圏内に好走していたのである。既にお気づきかと思うが、今年の新潟記念を優勝したシンリョクカもまた母父キングカメハメハであり、3着キングズパレスもキングカメハメハ産駒だった。
こちらについては先週掲載の記事でも触れられていたが、実際にレースが終わってから確認してみると、まさに「新潟記念の法則」といっても過言ではないほどの好相性を証明したことが分かる。
ひとつ気になることがあるとすれば、キングカメハメハがもうこの世にいないということだが、産駒だけでなく母父でもこの法則が生きている点は心強い。今年の出走馬で条件に該当していたのはシンリョクカとキングズパレスの2頭しかいなかったため、決め打ちしていれば2頭軸の馬券を簡単に的中できていたことになる。
この知っているのと知らないのとでは大違いの攻略法。来年の“キングカメハメハ記念”でも忘れずに覚えておきたい。